作品概要

アザミの花》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、ポーラ美術館に所蔵されている。

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本作品はゴッホが自殺する前の約2ヶ月間を過ごしたオーヴェール=シュル=オワーズで制作された。そこで弟のテオドルスがピサロに紹介された精神科医ガシェの治療を受けながら70点もの作品を残した。

ガシェ医師の家でモチーフを見つけて描いた数点の野花の静物画のうちの1点であり、テーブルや花瓶を区切る輪郭線は、日本の浮世絵版画の思い起こさせる。アザミの鋸歯状の葉や麦の穂等少し個性的な形を白と緑の背景が優しく包み込んでいる。花瓶を描く同心円状のタッチや背景の青い垂直、水平のリズミカルなタッチ、植物の斜めにジグザグした線がコントラストをつけてゴッホの色彩、線、画肌の効果の追究してきた成果が表されている。

アザミの花は葉に鋭い棘がついている為切り花には適さず、繁殖力も強く他の植物を根絶やす為あまり好まれていなかった。作品に描かれている葉は深緑の元気な葉の中に黄色の枯れ葉が混じっており、ゴッホの不安定な精神状態が表されているようにも取れる。精神の病に苦しみ、画家として認めてもらえなかったゴッホは自身をアザミに投影していたのかもしれない。

制作後の7月27日、ゴッホはピストルを自身の胸に発砲し、2日後に亡くなった。

《アザミの花》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:アザミの花
  • 制作年:1890年-1890年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ポーラ美術館 (日本)
  • 種類:油彩
  • 高さ:40.8cm
  • 横幅:33.6cm
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