作品概要

フィリデの肖像》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品。制作年は1597年から1597年で、消失に所蔵されている。

フィリデの肖像は、バロック様式の画家であるミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって1597年から1599年の間に描かれた作品である。作品自体は1945年にベルリンにて失われてしまい、今その姿が見られるのは絵画を写した写真のみである。

絵画のモデルになったのは、女神フローラではないかといわれている。長らく、学者たちは絵画に描かれている女性はカラヴァッジオの友人であるオノリ・ロンヒの妻であるカテリーナ・カンピで、胸に押し当てている花は婚姻や忠実等を象徴とするベルガモットかオレンジの花ではないかと言われていた。

しかし、カラヴァッジオ作品を専門に研究する学者のジョン・ガッシュはこの花を、官能や愛の象徴であるジャスミンで間違いないと主張し、そこから描がかれている女性も結婚している妻の友人などではなく、売春婦であるという。

この肖像画は、当時カラヴァッジョのパトロンであったヴィンセンツォ・ジュスティアーニが所有しており、1638年の彼のコレクションリストには「フィリデという名の娼婦の肖像」と記されていた。後に、学者によって娼婦の名はフィリデ・メランドローニであると判明する。

フィリデはカラヴァッジョの1590年代後半の作品に、聖カタリナやマグダラのマリア、ユデト等の多くの聖人のモデルとして、宗教絵画に登場するようになる。

実際にはもっと多くの絵画に描かれていたのかもしれないが(カラヴァッジョの多くの作品が失われているため判断がつかない)、1599年以降、フィリデはカラヴァッジョの作品に姿を見せることはなくなってしまう。品のあるパトロンであったジュスティアーニが、彼の人生の大きな柱の一つだとしたら、フィリデのいた世界はまた別のそれであるといえる。

フィリデはローマの中でも群を抜いて知名度のあった売春婦であり。ローマ人の中でもエリート相手に商売をしていたが、彼女の生活の中心は道端にあった。1599年の2月、フィリデはラヌッチオ・トマソーニというハンサムな若い男(比較的に良い家柄の出身ではあるが、警察の逮捕歴に売春婦の斡旋者としてその名を度々連ねている)と共に彼女の家で行われたマルディグラのパーティで騒動を起こしたとして逮捕されてしまう。

フィリデの友人には、カラヴァッジョの絵画の中で同じくマグダラのマリアやキリストの母のモデルになった売春婦のアンナ・ビアンキーニがいた。トマソーニは、カラヴァッジオに去勢されそうになり、そのままカラヴァッジオによって殺害されてしまった。

《フィリデの肖像》の基本情報

  • 制作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
  • 作品名:フィリデの肖像
  • 制作年:1597年-1599年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:消失
  • 種類:油彩
  • 高さ:66cm
  • 横幅:53cm
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