作品概要

黒い羽根帽子》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1910年から1910年で、個人所蔵に所蔵されている。

「黒い羽根帽子」は、クリムトによる油彩作品で、ニューヨークにおける私蔵品である。本作は、肖像画に描かれた若い女性が身に着けた物で最も印象深いものを的確に協調した題名、描き出しとなっている。

クリムトの肖像画の中で、本作のようにスナップショットポーズを描いたものは非常に珍しく、この時期画家が自身の作品や画風に関し振り返り、熟考時期にあったことがうかがえる。この画を見る者は、描かれた女性が、おそらくはプライベートな状況にあるという印象を持ち、その点に興味を持つだろう。

クリムトにとって、女性の肖像画は数多く描いてきた主題であるが、この作品においてはまるで、日常を盗み見て切り取ったかのような心持ちになるのである。本作と同じような主題を描いた作品は、本作の発表の前年である1909年にも発表されている。

「羽根飾りのついた帽子をかぶった淑女」と題された作品で、赤毛の女性がたっぷりとした印象のアシンメトリーな帽子をかぶっている絵である。この画に見られる、まるで書きかけのようにも見える仕上げはオーストリアの芸術家には見られない手法であり、ヘンリー・マーリー・レイモンドによる作品の影響を受けたものと考えられる。

マーリーはフランス人画家・イラストレーターで、ポスト印象派画家の中では最も有名な人物の一人である。クリムトは1909年にパリで彼の作品を鑑賞したと記録されている。本作品の特徴は、イメージの合成、装飾性やモチーフによるイメージの補強を行っていないこと、そして、全体に抑えた色調表現がなされていることに特徴づけられている。

《黒い羽根帽子》の基本情報

  • 制作者:グスタフ・クリムト
  • 作品名:黒い羽根帽子
  • 制作年:1910年-1910年
  • 製作国:オーストリア
  • 所蔵:個人所蔵 (アメリカ)
  • 種類:油絵
  • 高さ:79cm
  • 横幅:63cm
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