作品概要

公園》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1909年から1909年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

「公園」は、クリムトによる油彩作品で、抽象絵画に近い表現がとられているものの、完全に抽象絵画とは言えない表現を行っている絵画である。

多様な色彩表現と、木々の嵩高い表現、葉にちりばめられた若々しく明るい色彩は、自然の生命の循環を示唆している。画の焦点は近接した視点から、対象を間近に感じるように描き出さんとしており、こうした描き方はクリムトの風景画にしばしばみられる手法である。

しかし、絶妙に織り交ぜられた複数の色彩により、木々はまるでモザイク作品のようにも見えるのである。葉の合間に青、緑、黄色の色彩が織り交ぜられていることに気が付くだろうか。

このような印象は、本作品が点描画法により描かれていることの影響が大きいと言える。しかし、クリムトは点描画家として知られるスーラのようにこの技法を長期的に使い続けることはなかった。画面の下側に描かれた木々の幹に注目すると、その色彩はまるで溶かした色ガラスのように多様で滑らかな質感を持っているのである。

クリムトは、風景画を描く場合であっても作業の多くを、風景の見えるアトリエの中で完結させたことが知られているが、本作品はおそらく実際の形式を見ずしては描けなかったのではないか、と想像させる。それは、この作品がクリムトの風景画の中でも最も素晴らしく陽光、木々の間に流れる大気を表現しているためである。

肖像画、装飾画画家としての印象が強いため注目されていないのだが、クリムトの描いた風景画は、いずれもその緻密な写実性、そして多彩な色彩感覚から称賛に値するものばかりである。

《公園》の基本情報

  • 制作者:グスタフ・クリムト
  • 作品名:公園
  • 制作年:1909年-1910年
  • 製作国:オーストリア
  • 所蔵:ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類:油絵
  • 高さ:110.5cm
  • 横幅:110.5cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部