作品概要

水蛇Ⅰ》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1904年から1904年で、オーストリア美術館に所蔵されている。

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水蛇1は、クリムトによる羊皮紙にミクストメディアによって描かれた絵画作品である。油彩作品を200点ほども残した画家であるクリムトにとって、ミクストメディア作品は珍しいと言えるだろう。

ミクストメディアは、20世紀初頭に発生した技法で、既成の、市井で入手可能な素材、しかも複数の素材を合わせて用いるときに用いられる。その範囲は広く、油絵具・水彩絵具といった特定の画材を指すこともあれば、版画、貼り絵、エッチングなど、いくつかの技法を組み合わせた、という意味で用いられることもある。

本作においては、水彩絵の具、テンペラ、金の葉に対する貼り絵、といった技法が用いられている。なお、テンペラとは卵の黄身のような乳化剤を用い、顔料を速乾性のある基材に溶かした絵具である。テンペラ技法による絵画は、絵具の画材への定着率が良く、時を経ても当初の質感・色を保持しやすいという特徴を持っている。

ほっそりとした形でいくつもの題材を描き込むのは、このころ台頭してきたドイツ語でのユーゲント・シュティール、フランスにおけるアール・ヌーボー芸術の特徴であるが、中央に描かれた女性およびその装飾には、クリムトの黄金の時代に多用された黄金装飾も大胆に使用されている。

なお、本作品の題名は英語ではしばしば「Water snakes」と誤記されるが、正しくは「Water Serpents」である。また、

本作の連作として「水蛇2」があるが、現代においてより知られているのは後者であろう。しかし、いずれの作品においても、非常に緻密な女性像の描写が見て取れ、多くの美しい女性を描いたクリムトの特徴を良く現していると言える。

《水蛇Ⅰ》の基本情報

  • 画家グスタフ・クリムト
  • 作品名水蛇Ⅰ
  • 制作年1904年-1907年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵オーストリア美術館 (オーストリア)
  • 種類羊皮紙へのミクストメディア
  • 高さ50cm
  • 横幅20cm
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