作品概要

女の生の3段階》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1905年から1905年で、ローマ国立近代美術館に所蔵されている。

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クリムトによる正方形の作品《女の生の3段階》(または《人生の3段階》)は、1911年にローマで開催された国際美術品評会で金賞を獲得した。

この品評会は、イタリア統一50周年を記念して開催されたもので、国立ローマ美術館が開館されたころの出来事であった。しかし、この年のローマはコレラの流行や夏の天候不順を理由にあまり良い環境であったとはいえず、欝々とした雰囲気の中での開催であった。

本作は、1912年にローマ国立近代美術館に購入されている。画面は、幾何学模様による装飾、縦に長く3人の女性を描く形で構成されている。左側の年老いた姿、俯く頭部、うねり垂れ落ちた髪としわがれて生気を失った肌の質感はすべて死を予感させる。その隣の若い女性からは、穏やかな母性がにじみ出て、人の愛、希望といったものが感じられる。

そして、若い女性の腕に抱かれる幼子は眠りの中におり、若年の2人からは、老婆に比べ柔らかく白い輝きが感じられる。この3人を並べて描くことにより、クリムトは人生における時の流れを表している。

老婆の身体の造形は、ロダンの彫刻作品を参考にしていると考えられる。というのも、ロダン作品はウイーン分離派の第九回展示会に出品されているのである。そして、展示会の翌年である1902年にロダンがウイーンを訪れた際、クリムトはロダンと面会し、非常に喜んでいたと記録されている。

本作は、クリムトによるシンボル化・偶像化した作品の代表格であると言われている。クリムトはこのような作品を、1918年に死を迎えるまで制作し続けている。

《女の生の3段階》の基本情報

  • 画家グスタフ・クリムト
  • 作品名女の生の3段階
  • 制作年1905年-1905年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵ローマ国立近代美術館 (ギリシャ)
  • 種類油絵
  • 高さ180cm
  • 横幅180cm
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