作品概要

希望Ⅰ》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1903年から1903年で、カナダ国立美術館に所蔵されている。

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希望1は、1903年、クリムトにより発表された絵画である。妊婦の裸を大胆に描くという、あまり選択されることのない主題を選んだことと、生命の誕生を予感させる主題に骸骨や死者といったモチーフを合わせたことは、見る者を困惑させるかもしれない。

そのため、クリムトは本作を発表するにあたって、本作に宗教的な解説を加えている。クリムトの作で、妊婦を題材にした作品は、本作品の発表以前にも2点制作している。

一点は、メディシン、もう一点は、ベートーベン・フリーズである。ベートーベン・フリーズは、クリムトが1901年にウイーン分離派の第14回展覧会で発表した作品で、かの作曲家を称えるために制作したものである。クリムトは、「希望1」のあと、1907年から1908年にかけても妊婦を題材とした作品、「希望2」を執筆している。

希望1、希望2いずれの作品にも、妊婦とともにしゃれこうべが描き込まれている。希望2でのそれが母の膨らんだ腹部に半分溶け込むようなのに対し、本作では薄暗い背景に不気味に浮かび上がる。また、ベートーベン・フリーズや本作品では妊婦の裸婦像であった主題が、希望2ではモザイクの模様の衣類によって包み込まれている。

その衣装の鮮やかな模様は、画家が晩年に目覚めた多彩な色彩表現を思わせる表現であるが、本作の制作時にはまだその変化が見られないという点も興味深い。本作は、カナダのオタワにある、カナダ国立美術館に保管されている。なお、「希望2」の所蔵場所は、ニューヨーク近代美術館である。

《希望Ⅰ》の基本情報

  • 画家グスタフ・クリムト
  • 作品名希望Ⅰ
  • 制作年1903年-1903年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵カナダ国立美術館 (カナダ)
  • 種類油絵
  • 高さ189.2cm
  • 横幅67cm
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