作品概要

ブナの森Ⅰ》は、画家のグスタフ・クリムトによって描かれた作品。制作年は1902年から1902年で、ドレスデン国立絵画館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

クリムトによる油彩、「ブナの森」は、同時期に制作された「湖」シリーズとも関連の強い作品である。

共通した特徴として、地平線を画面の高い位置に配していること、画材自体が正方形かそれに近い形をしていること、間近で観察したかのような精密な描写が挙げられる。本作も、縦100㎝、横100㎝の正方形の作品である。

なお、クリムトは翌年の1903年、同連作の次作として、「白樺の森」を描いている。作品の制作は、リッツバーグのアッター湖の湖畔で行われた。アッター湖は、オーストリア国内最大の面積を誇る湖であり、そのほとりは避暑地として別荘が立ち並んでいる地域である。

クリムトが最初にこの土地を訪れたのは1900年、恋人のエミーリエ・フレーゲと連れ立ってのことだった。その後、彼は毎年この湖畔を訪れ、1916年までに46 点もの作品を残すこととなる。この静かな水辺で過ごした時期は、クリムトの生涯の中でも、最も集中して多くの風景画を残した時期であったと考えられており、彼が生涯で残した油彩が約200点であったことを考えても、アッター湖畔とその風景がどれほど彼の心を揺さぶったかは想像に難くない。

本作に描かれたブナの木々は、鬱蒼と生い茂るイメージと異なり、不規則かつリズミカルに配置され、息苦しさを感じさせない。また、白く浮かび上がるような木々の表面の色彩、ほっそりと伸びあがった形は、見る者を絵の世界観に引き込むのである。

多くの作品がオーストリア国内において所蔵されているクリムトの作品において、本作はドイツのドレスデン国立絵画館に所蔵されている。

《ブナの森Ⅰ》の基本情報

  • 制作者:グスタフ・クリムト
  • 作品名:ブナの森Ⅰ
  • 制作年:1902年-1902年
  • 製作国:オーストリア
  • 所蔵:ドレスデン国立絵画館 (ドイツ)
  • 種類:油絵
  • 高さ:100cm
  • 横幅:100cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部