作品概要

聖愛と俗愛》は、画家のティツィアーノ・ヴェチェッリオによって描かれた作品。制作年は1514年から1514年で、ボルゲーゼ美術館に所蔵されている。

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『聖愛と俗愛』又は『ヴィーナスと花嫁』と言われるこの作品は、ティツィアーノ・ヴェチェッリオによる油彩画で、1514年に描かれたものである。ベネツィア共和国の十人委員会の一人、ニコロ・アウレリオが若い寡婦ローラ・バガロットとの結婚を祝って依頼したものだとされている。彼の紋章が、絵の中央にあるサルコファガス(石棺)や噴水にある事からそう確認されている。白い衣装を着てキューピッドの傍に座り、ヴィーナスに付き添われている花嫁を描写しているのだろう。

芸術批評家は様々にこの作品を分析、解釈してきている。巧妙な愛と満ち足りた愛、淑女ぶりと愛、賢い処女と愚かな処女、アフロディテ・パンデモスとアフロディテ・ウラニア等がある。この作品のタイトル自体は不明確で、『神聖な愛と不敬な愛』として1693年に載せられている。その目録の記録では、批評家はこの二人の女性が新プラトン主義の擬人化だという理論の信憑性を決定的に失わせることはできなかったようだ。より近年の仮説では、服を着た女性がプルートーの妻プロセルピナで、裸体に近い女性がプロセルピナの母セレースだと力説している。

この作品は1608年に芸術後援者だったシピオーネ・ボルゲーゼによって買われ、現在はローマにあるボルゲーゼ美術館でボルゲーゼ・コレクションの一つとして所蔵されている。1899年、ロスチャイルド家が、ボルゲーゼ美術館とボルゲーゼ・コレクションの総価値額360万リラを上回る400万リラで購入しようとしたが拒まれた。2000年、この作品は蛍光X線でティツィアーノ・ヴェチェッリオが使用した色素が分析された。鉛白、アズライト、巨匠の名作の黄色と言われる鉛と錫を含んだ黄色、黄土色が確認されている。

《聖愛と俗愛》の基本情報

  • 制作者:ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
  • 作品名:聖愛と俗愛
  • 制作年:1514年-1514年
  • 製作国:イタリア
  • 所蔵:ボルゲーゼ美術館 (イタリア)
  • 種類:油彩画
  • 高さ:118cm
  • 横幅:279cm
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