作品概要

スキタイ人たちのもとに追放されたオヴィディウス》は、画家のウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた作品。制作年は1859年から1859年で、ナショナルギャラリーに所蔵されている。

「スキタイ人たちのもとに追放されたオヴィディウス」は1859年作と1862年作の2作品の油彩画である。第二作目は一作目ほど有名ではなく、ボードレールやゴーチェのようなドラクロワのファンですら批判を引き起こしていた第一作目の人物の珍しい構成と奇妙な比率の問題を、形状と風景をまとめる事で修正している。もっとも、エドガー・ドガのような芸術家達は深く感動していたようだ。

ドラクロワはこの題材をパリのブルボン宮殿の図書館の天井の装飾の一部として1844年に初めて描いた。古代ローマ詩人オヴィディウスが、皇帝アウグストゥスに黒海の港トミス(現コンスタンツァ)へ追放され、現在ルーマニア南東部で当時スキタイ国の一部であった場所で生涯を終える8年間を過ごし、『悲しみの歌』や『黒海からの手紙』などの詩を書いた人生を描いたものだ。スキタイ人とは古代イラン系民族で、ヘロドトスの著書「歴史」に”遊牧的“だと言行録が述べられている。オヴィディウス自身はスキタイ人を”野蛮な民族”と呼んでいた。

しかしながら1859年のこの絵の中においては、野蛮人達の目の前に立つ教養ある男と共に、同情と好奇心を持ってこの詩人を扱っているスキタイ人を、蛮行に向かい合う文明の場面として立派に扱っている。

第一作目は、1859年、ドラクロワの最後の参加になったパリのサロンで展示された。構成はドラクロワが以前「キオス島の虐殺」や「サルダナバールの死」「十字軍のコンスタンティノープルへの入城」にあるような装飾的な構成を使ったアイデアを異なる視点から解釈された。第二作目はより鮮やかに描かれ、画布から板へ変更しただけでなく、第一作中の多くの要素を発展させた。1862年、亡くなる一年前に描かれた。

《スキタイ人たちのもとに追放されたオヴィディウス》の基本情報

  • 制作者:ウジェーヌ・ドラクロワ
  • 作品名:スキタイ人たちのもとに追放されたオヴィディウス
  • 制作年:1859年-1859年
  • 製作国:フランス
  • 所蔵:ナショナルギャラリー (イギリス)
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 高さ:87.6cm
  • 横幅:130.2cm
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