作品概要

母虎と戯れる子虎》は、画家のウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた作品。制作年は1830年から1830年で、ルーブル美術館に所蔵されている。

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「母虎と戯れる子虎」は1830年から31年にかけての作品で、2匹が互いに戯れ遊ぶ大きな虎を描いたものだ。ドラクロワの初期の作品で、この時期においてドラクロワがどのように動物を主題する事に引きつけられたかを示している。

この絵は1831年にサロン・ド・パリにて展示され、ドラクロワの遺言執行人アシール・ピロンの公文書で、ドラクロワはこの絵に1200フランの保険をかけた事が明らかになっている。M・モーリス・コティエールが所持していたが、現在はパリのルーブル美術館に展示されている。

背景の下岩陰に駆け込み、背後にいる子虎が前景に位置する母虎に甘えて寄りかかっている。ある著書にはドラクロワの動物画は彼がペットで飼っていた猫を基に描かれたとの記述がある。ドラクロワの作品へのインスピレーションは友人である動物彫刻家のアントニオ-ルイ・バリが虎と戯れるのを見にパリ動物園を訪れたことにもよるようだが、ドラクロワは彼のペットの猫を観察する事により満足していたようだ。

ルーベンスに影響を受けている点があり、虎の猛烈さを描いた作品「虎狩り」などとは正反対である。これらの絵画は従順で獰猛な動物を人格化して人間の感情と情熱を表したアーティストの姿として解釈されよう。

ドラクロワは当時の日記の中で、「男は互いに破壊しあう虎や狼である。」と記している。獰猛なだけでなく神々しい動物は、ドラクロワのようなロマン主義画家が魅了された”野生の歓喜”を表現しているとフランスでは評されている。

当時歴史家リー・ジョンソンは「《母虎と戯れる子虎》は現在までドラクロワの最も大きな動物画であり、7月革命で傷ついた国民のためにリュクサンブール宮殿で展示される。」と記していた。

《母虎と戯れる子虎》の基本情報

  • 制作者:ウジェーヌ・ドラクロワ
  • 作品名:母虎と戯れる子虎
  • 制作年:1830年-1830年
  • 製作国:フランス
  • 所蔵:ルーブル美術館 (フランス)
  • 種類:油彩画
  • 高さ:131cm
  • 横幅:194.5cm
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