作品概要

聖フランチェスコの葬儀》は、画家のジョット・ディ・ボンドーネによって描かれた作品。制作年は1325年から1325年で、サンタクローチェ教会バルディ家礼拝所に所蔵されている。

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アッシジの聖フランチェスコはキリスト教思想と美術に計り知れない影響を与えたが、彼の死後まもなく描かれた作品は、聖者の姿はほとんど抽象的あった。13世紀初期のイタリアの画家達は宗教関係の人物を次第に人間化していった。ジョットの作品はその頂点に達したと言えよう。

その作品、『聖フランチェスコの葬儀」は画面から飛び出しそうな物語的な絵である。壁画そのものは静寂さを表しているが、亡くなった聖フランチェスコは彼を囲む人々のように、血と肉をそなえ、その情景もまた人間的である。聖人は死にかけ、傍らでは友人や弟子たちが嘆き悲しんでいる。

天空には聖フランチェスコが横たわるベッドの足脚、部屋の壁、部屋の窓辺は遠近法を使って描かれている。そして主題があたかも目の前に飛び出て来るかの様に、配置されている。洋服の襞も装飾的ではなく、下の体を表す様に立体的に濃淡で表されている。

聖人の枕元で片手を上げ、昇天する聖人の霊を仰いでいる修道士はその写実性やふるえる様な描線のゆえに他と異なった印象を与えているが、こうした動揺に対し哀傷を沈静化する役割を果たしているのが両側に配された人々の儀式的ポーズとその凝視した様子にほかならない。

よって聖人の死は尊厳化され、見る者が今立ち会っているかの様な印象を受ける。

《聖フランチェスコの葬儀》の基本情報

  • 制作者:ジョット・ディ・ボンドーネ
  • 作品名:聖フランチェスコの葬儀
  • 制作年:1325年-1325年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:サンタクローチェ教会バルディ家礼拝所
  • 種類:壁画
  • 高さ:280cm
  • 横幅:450cm
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