作品概要

闘牛》は、画家のエドゥアール・マネによって描かれた作品。制作年は1865年から1865年で、シカゴ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

1865年のエドゥアール・マネのスペイン旅行はわずか10日間ほどだったが、彼に多大な影響を与えた。詩人シャルル・ボードレールに宛てた手紙には、「マドリッドで観た闘牛を、もっとも素晴らしく、もっとも興味深く、もっとも恐ろしい光景」と書いている。

その場で簡単な素描を描き、後にその素描をもとにこの絵を含む数枚の絵画を描いている。他の同じ題材の作品とは異なり、マネは劇的要素をこの作品に付け加えている。この作品は、雄牛の角で突き刺された馬が横たわる姿の横に、闘牛士と雄牛が向かい合い、闘牛士がとどめを刺すために立ち向かう瞬間が描かれている。

この構成はそれゆえベラスケスやゴヤの影響を受けたフランス人画家アルフレッド・デホデンクの『スペインの闘牛』を思い出させる。マネはこの作品を1850年のサロンとその後リュクサンブール美術館で見ており、この作品がマネが闘牛とスペインに熱狂する最初のきかっけとなった。

マネの闘牛を扱った作品の中でも、もっとも印象的で写実的であるが、技術面においても、もっとも優れた作品である。日の光に照らされた闘技場と、雄牛と闘牛士の帽子の黒とが対照的である。そして、我々は、未計算の即時性の効果を減じることなく構成の統一性を保つその技術に驚嘆する。また、ムレータの茜色、馬の切り裂かれた腹の血の色、観客席の紫、藤色、朱色が闘技場を横切る長い影とともに、この闘牛場のいきいきとした雰囲気を作りだしている。

他の絵画からの影響を受けてはいるが、この絵はマネ独特の絵であり、マネが印象派の先駆者であることを明らかにした。そして、この絵はマネの描いたその他の作品よりも場面の劇的な感情を伝え、戦いの残酷さを引き出すことに成功している。この青く晴れ上がった空の下の死を感じ取ることができる。

《闘牛》の基本情報

  • 制作者:エドゥアール・マネ
  • 作品名:闘牛
  • 制作年:1865年-1866年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:シカゴ美術館
  • 種類:油彩 カンヴァス
  • 高さ:48cm
  • 横幅:60.4cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部