作品概要

乗馬服の女》は、画家のエドゥアール・マネによって描かれた作品。制作年は1882?年から1882?年で、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。

『乗馬服の女』は、マネの友人で芸術相を務めていたアントナン・プルーストの依頼で、マネの亡くなる直前の二年間で描かれた四季をテーマにしたシリーズに属する未完成の作品である。

女性像で表現する四季のテーマは、西洋絵画において比較的一般的であった。マネの義理の妹のベルト・モリゾも流行の服で盛装した女性の一連の作品を描いている。また当時のパリで広まっていた日本の版画にも高級売春婦で四季を表現する習慣がみられた。マネはこの作品を制作し始めた時、重病を患っており、一番最初に描いた『春』だけが完成している。

彼の晩年の傑作『フォリー・ベルジェールのバー』とともに1882年のサロンに出品され、『春』は大成功を収めた。『夏』『女傑』とも題される 『乗馬服の女』は、おそらく夏の象徴として描かれた。ヘンリエッタ・シャボットがモデルである。他のモデルたちと比べてあまり知られていないこの若い女性は、モスク通りにあった本屋の娘である。前年のサロンでの成功に励まされたマネは、この絵を1883年のサロンで発表すべく力を入れていた。

マネは、この作品と同じ構成でほとんど描き終わっていない『乗馬服の女の肖像』、サイズが本作品より大きい同タイトルの作品と本作品の3作品を制作した。この3点のうち本作品のみ1884年1月に国立高等美術学校で行われたマネの遺作展に出された。『春』、『秋』と並んで展示されたのはこの時が初めてである。

ボードレールの「ファッションは現代性における重要な要素だ」という確信に従い、四季の一連のシリーズを通してマネはモデルの衣装にこだわっている。この作品のモデルの若い女性とも男性とも思える顔つきのシャボットは、マネが友人から借りた乗馬用の服装をしている。

フランス・ハルスの絵画を思わせるようなほの暗い背景と対照的に描かれた服装の暗さは、マネの魔法のような黒の色調の支配を誇示している。光りの扱い方は印象派のそれだが、マネの場合、着色された表面や輪郭線や質感の研究に伴って光度が追求されている。

《乗馬服の女》の基本情報

  • 制作者:エドゥアール・マネ
  • 作品名:乗馬服の女
  • 制作年:1882?年-1882?年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ティッセン=ボルネミッサ美術館
  • 種類:油彩 カンヴァス
  • 高さ:73cm
  • 横幅:52cm
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