作品概要

ブーローニュ港、フォークストンからの汽船》は、画家のエドゥアール・マネによって描かれた作品。制作年は1869年から1869年で、フィラデルフィア美術館に所蔵されている。

ある晴れた朝の汽船のまわりに集まる人々を描いた近代的なテーマの作品である。おそらく乗船を待っている人々と、手前に描かれているのは見送りの人々やこの汽船を見物に来た人々であろう。誰一人として詳細に描かれていないが、なめらかに流れるような輪郭と明るい色彩が行楽客の服装の豪華さを現している。

この汽船は出港ではなくドックに入るところであるらしく船尾では一人の船員が船の舵輪を握っており、積荷の奥には身振り手振りで何かを伝えている海員がいる。船の右の方では、その白色と黒色がまばゆい外車囲いと煙突の間に三人の海員が立っている。

一番上部に立つ船員は何かを指さし、おそらく汽船の操縦の補佐をしている。簡単な手振りではあるが、それが彼に陸にいる群集に対して威厳ある登場感を与えている。画面の奥には何隻かの船とドーバーやフォークストンのようなブーローニュ特有の白亜の崖が描かれている。この作品は、この波止場のちょうど反対側に位置するフォークストンホテルのマネの部屋の窓から描かれた。

ブーローニュから英国、チャネル海岸のフォークストンまで乗客を運ぶ汽船の姿を描いたこの作品は、マネがこのテーマで描いた二点の絵画のうちの一点である。

この絵は、汽船が稼働して間もない時期の海外旅行のにぎわいと興奮を伝えている。マネは太く短い筆のストロークを使い、マネに用意された目の前の光景の中のこの巨大な視覚に訴える興味対象の存在感を表現した。

また、この作品ののびのびとした雰囲気は、たくさんの素早い筆さばきによるとデンマーク人文学史家ゲーオア・ブランデスは指摘している。マネのサインがあることから、部分的な細部の描写が不足しているがマネがこの作品を完成作とみなしていたことが分かる。

《ブーローニュ港、フォークストンからの汽船》の基本情報

  • 制作者:エドゥアール・マネ
  • 作品名:ブーローニュ港、フォークストンからの汽船
  • 制作年:1869年-1869年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:フィラデルフィア美術館
  • 種類:油彩 カンヴァス
  • 高さ:60cm
  • 横幅:73.5cm
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