作品概要

死せる闘牛士》は、画家のエドゥアール・マネによって描かれた作品。制作年は1864?年から1864?年で、ナショナル・ギャラリー・オブ・アート (ワシントンD.C.)に所蔵されている。

マネはこの作品に普遍的な悲劇の意味を与えた。マネは1867年に『死せる闘牛士』を展示した際『死せる男』と題している。『死せる闘牛士』は、1864年にサロンに出品された『闘牛場での出来事』と題された、とても大きな絵画の一部であった。

『闘牛場での出来事』はサロン出品の後すぐに分割された。理由は、 サロンで「マネはインクでカンヴァスを埋め尽くすことを選び、描くことを諦めた」などと遠近法を無視した構成を批判されたこと対する反応として、あるいは、この闘牛士だけの方が、もとの絵画でマネが伝えようとした激しい悲哀を上手く表現できると気づいたからだと言われている。おそらく両方が正しいのであろう。

分断後、闘技場の砂で黄褐色だった背景はオリーブグリーンに塗り替えられ、1867年のパリ万国博覧会中にドュ・ラルマ通りで行われたマネの個展で展示された。もう片方の『闘牛』はニューヨークのフリック・コレクションにある。『死せる闘牛士』は『闘牛場での出来事』の下部である。(マネはこの作品のみならず、自分の作品をこのように分断することで知られている。)

マネはベラスケスを尊敬しており、この作品は当時ベラスケスの作品とされていた極度の遠近法で描かれた作者不明のイタリア絵画『死せる兵士』をオマージュしている。

『死せる闘牛士』は、マネの作品のうち、もっとも繊細な作品の一つである。闘牛士の体は多少ぎこちなく、あるいは少なくとも大げさに硬直しているが、暗いオリーブ色の背景に対照的な、灰色がかったピンクのムレータや白い靴下と帯の銀色がかったシルクの風合い、頭髪、眉、衣装や靴に使われた深くはっきりとした黒色が見事に調和し、マネが色彩を得意とする巨匠であることを明らかにしている。

《死せる闘牛士》の基本情報

  • 制作者:エドゥアール・マネ
  • 作品名:死せる闘牛士
  • 制作年:1864?年-1864?年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ナショナル・ギャラリー・オブ・アート (ワシントンD.C.)
  • 種類:油彩 カンヴァス
  • 高さ:75.9cm
  • 横幅:153.3cm
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