作品概要

イースター島とトーテム像》は、画家のジャクソン・ポロックによって描かれた作品。制作年は1953年から1953年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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「イースター島とトーテム像」は晩年の作品であり、1953年に制作された。1952年以降、「ドリッピング」(塗料を撒き散らして滴らせる技法)、「ポーリング」(塗料を注ぎ掛けながら線を描く技法)など「アクション・ペインティング」による表現は控えめになる。

黒を基調とした「ブラック・ポーリング」へ転換し、形象が復活する。この時期、ポロックは、「アクション・ペインティング」から新たな絵画技法への模索、アルコール依存症より混迷していた。

また、絵画の本質や重要な事柄への回顧より、ポロックは西欧文化や現代文化ではなく、文明以前の宗教形態を主題とした。作品では、明るい色遣いにて、キャンバス左右にトーテム崇拝の対象(トーテミズム)が描かれている。トーテミズムでは、民族・氏族など社会集団のシンボルをトーテム(特定の動植物や自然現象)によって表現したといわれる。左側の崇拝対象は、大きくて背が高く、垂直形状である。トーテム崇拝の対象を表現する為に、筆遣いが駆使されている。

キャンバスは広範囲にわたり、黒色が主体となっている。この大胆な色遣いは、フランスの画家アンリ・マティスより影響を受けたと推測できる。

ポロックは、前年、ニューヨーク近代美術館で開催されたマティスの回顧展に訪れていた。マティスは、黒色は「暗い黒」ではなく、「明るい黒色」であると考えていた。黒色は、色彩の欠如を意味するのではなく、魅力的で力強い色と捉えといた。現在、「イースター島とトーテム像」はニューヨーク近代美術館(アメリカ・ニューヨーク州)にて展示されている。

《イースター島とトーテム像》の基本情報

  • 制作者:ジャクソン・ポロック
  • 作品名:イースター島とトーテム像
  • 制作年:1953年-1953年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ニューヨーク近代美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:208.6cm
  • 横幅:147.3cm
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