作品概要

月の女性》は、画家のジャクソン・ポロックによって描かれた作品。制作年は1942年から1942年で、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

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「月の女性」は初期の作品であり、1942年に制作された。この時期の作品は抽象表現主義(ニューヨーク派)やシュルレアリスム(超現実主義)の作風であり、作品の対象は変形して表現されている。ニューヨーク派は、1940年代から50年代に掛けてニューヨーク周辺にて活躍した抽象表現主義の芸術家グループであった。ジョアン・ミロ、パブロ・ピカソの影響を受けている。

作品では、背を曲げた姿勢で立つ女性が、明るく鮮やかな色彩にて描かれている。女性の顔は、前向きと横向きの顔が融合されている。これは、外に対する穏やかで落ち着いた面と内に対する憂いた面、人間の二面性を表現していると解釈できる。作品の色使いや構図において、ポロックは、パブロ・ピカソ作「鏡の前の少女」(1932年)の影響を大いに受けたと考えられる。

「鏡の前の少女」は、ピカソが愛人マリー・テレーズ・ワルテルの立ち姿を描いた作品である。同様に、「月の女性」も一人の女性が立つ姿が表現されている。左腕の曲線美、縦に裂かれた眼球、幅の広い黒線にて描かれた背骨に関しても、ピカソの作品と同じである。キャンバス左側には、謎目いた象形文字が書かれている。この象形文字は、アンドレ・マッソンの作品でも確認できる。

また、作品名は、フランスの詩人シャルル・ボードレールの散文詩「Favors of the Moon」にインスピレーションを受けたといわれる。現在、「月の女性」は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(アメリカ・ニューヨーク州)にて展示されている。

《月の女性》の基本情報

  • 制作者:ジャクソン・ポロック
  • 作品名:月の女性
  • 制作年:1942年-1942年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ソロモン・R・グッゲンハイム美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:175.2cm
  • 横幅:109.3cm
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