作品概要

タイマン・オースドープの肖像》は、画家のフランス・ハルスによって描かれた作品。制作年は1656年から1656年で、絵画館(ベルリン)に所蔵されている。

ハルスは純粋な肖像画家であった。彼の筆遣いは後年になると緩やかになってきて、詳細よりも大まかな印象に重点を置くようになった。初期の作品は明るく生き生きとしており、肖像画は描かれる者の尊厳や地位を強調する様なものが多かったが、1641年の「聖エリザベス病院の役員」や1664年の「アルムハウスの役員」の色使いは鮮やかではあるものの、モノトーンに近くなっていく。それは特に肌の色に見られる。

年を経るに従って灰色が主たる色調となっていった。タイマン・オースドープの肖像画ではとうとうほとんど黒一色となる。ハルスはほとんどの仕事を自分のアトリエで行なった。ハールレムの景気が良い時は注文も多数有ったと思われるが、経済状況が悪くなると、他の画家の様に依頼者の元へは出掛けず、ハールレムの自分のアトリエを離れたがらなかったハルスには、絵の具を買うお金さえ苦労したとも指摘されている。

カーマイン色など高価な絵の具を手に入れる事が出来なくなり、白や黒など安価な絵の具で描かざるを得なかった。肖像画家としてのハルスはいくつかの作品を除きレンブラントやベラスケスの様な心理的描写が見られない。微笑む騎士では少し皮肉っぽい笑みを浮かべた人物像が描かれ、ハールレムの魔女では愚かしげな様子さえ見受けられる笑みを描いている。

同様に、グスタフ・ロスチャイルド・イエスター、ボヘミア人、笑う漁師、画家と二人目の妻、そしてルーブル美術館にあるベレスタイン家の肖像画はこの範疇に入るものである。

《タイマン・オースドープの肖像》の基本情報

  • 制作者:フランス・ハルス
  • 作品名:タイマン・オースドープの肖像
  • 制作年:1656年-1656年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:絵画館(ベルリン)
  • 種類:油彩
  • 高さ:89cm
  • 横幅:70cm
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