作品概要

アイザック・アブラハム・マッサの肖像画》は、画家のフランス・ハルスによって描かれた作品。制作年は1626年から1626年で、オンタリオ美術館に所蔵されている。

アイザック・アブラハム・マッサ

マッサはハルスの友人で裕福な商人だった。ハルスは友人と妻の肖像画も以前に手掛けている。1636年にも再度肖像画を作製している。

この作品はマッサの格式張っていない、自然で溌剌とした姿を描いている。椅子に片肘を乗せ、振り向く姿は当時としては画期的な構図だった。ハルスは幾度となくその後もこのポーズで人物を描いているが、後の画家もこの構図を取り入れている。

自由奔放な構図

マッサは気が散漫としていて、自分の思いに馳せている様子をありのままにハルスはキャンバスに表現した。その筆遣いも素早く自由奔放である。ハルスはカラバッジオの光の使い方を参考にしていたようだが、マッサの顔には大胆なハイライトをあてて描いている。

正面から観て左側は明るく、右側はごく自然に暗い色彩の絵の具をのせている。

ロシアで成功した絹商人

マッサはロシアで絹の商人として成功し、その道では一躍有名人となった。それを表すかの様に、窓の外の景色は彼が成功をおさめたロシアの風景、針葉樹が描かれている。

マッサはヒイラギの小枝を手にしている。ヒイラギは「友情と不変」を意味し、二人の間柄を象徴している。あるいは、マッサが仕事で長期間不在にしている時も妻に忠誠を示している、とも解釈もされている。

来歴

長年にわたり、絵はスペンサーのアールズのコレクションの一部だった。残念な事に1924年7代目スペンサー伯爵が負債を穴埋めする為に画商に手放し、その後絵はカナダ人のフランク・ウッドが入手した。

1955年に彼が亡くなった時に他の作品と共に、本作はオンタリオ美術館に寄付された。

《アイザック・アブラハム・マッサの肖像画》の基本情報

  • 制作者:フランス・ハルス
  • 作品名:アイザック・アブラハム・マッサの肖像画
  • 制作年:1626年-1626年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:オンタリオ美術館
  • 種類:キャンバスに油彩
  • 高さ:79.7cm
  • 横幅:65cm
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