作品概要

微笑む騎士》は、画家のフランス・ハルスによって描かれた作品。制作年は1624年から1624年で、ウォレスコレクション、ロンドンに所蔵されている。

「微笑む騎士」はハルスが描いたの肖像画の中で1、2を競う傑作中の傑作と言われている。題名は1872年から75年にイギリスのV&A子供博物館に展示された時につけられた。肖像画の男は実際笑ってはいないが、謎を秘めた笑みを浮かべており、上向きに描かれたヒゲによってさらに口元が強調されている。

絵の上にはラテン語でモデルが26歳で1624年に描かれたものであると記入してある。この男性の詳細は不明ではあるが、軍人もしくは裕福な市民と見なされている。肖像は明るく伸び伸びと描かれている。洗練された絹の服は非常に細かく描かれている様に見えるが、近づいて照査すると筆線は大胆に長く、素早いストロークで描かれている。ハルスの肖像画に良く見られるように、視点はあくまで下から、モデルは上半身を振り向いた姿で描き、服の刺繍やレース縁の袖を見せる形となっている。

刺繍には多くの徽章が描かれている:「愛の喜びと苦しみ」を示す、蜂、矢、タモギタケや、オベリスクとピラミッドは「力」を、ギリシャ神話のエルメスの帽子と杖は「富」を表している。一般的に肖像画は18世紀後半までは風俗画以外笑顔で描かれる事はなかった。そんな時代背景でハルスは特別な存在であり、描く人物に笑顔を、そして当時ではあり得なかったポーズを取り入れる事により、動きと自然さを表現した。

この作品も画家の視点から静止した2次元の世界を描いており、あらゆる角度から鑑賞しても常に人物像は観る者を追っているかの様である。

《微笑む騎士》の基本情報

  • 制作者:フランス・ハルス
  • 作品名:微笑む騎士
  • 制作年:1624年-1624年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ウォレスコレクション、ロンドン
  • 種類:キャンバスに油彩
  • 高さ:83cm
  • 横幅:67.3cm
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