作品概要

ピカソの肖像》は、画家のサルバドール・ダリによって描かれた作品。制作年は1947年から1947年で、ダリ劇場美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

『ピカソの肖像』は、ダリのアメリカ滞在中に制作された作品で、実に長い副題が付いている。「天才の肖像画シリーズの中の1枚:ホーマー、フロイド、ダリ、クリストファー・コロンブス、ウィリアム・テルなど」。

ピカソとダリは共にスペイン・カタルーニャ出身で、それぞれ時代を代表する芸術家だ。ダリは20歳以上年上のピカソを尊敬し、100通以上もの手紙を書き、1926年初めてパリで面会したときは「ルーブルより先にあなたに会いに来た」と述べた。ピカソも手紙に返信を送ることはなかったものの、ダリの才能を評価して出版社を紹介したり、1934年ダリが渡米する際には渡航資金の工面など金銭的援助を行っている。

肖像画は彫刻を描いた形になっている。彫刻の土台、ベース、うねる髪の毛は白い石膏のようであるが、顔から胸部までは皮膚と筋肉があり、髪の毛の一部がくねりながら喉を貫通して口からさらに長く伸びている。伸びた先端はスプーンの形状で小さなリュートを乗せている。ダリの絵画においてリュートは愛、あるいは性的なモチーフである。鼻先もサイの角のように伸びて湾曲し空洞になった眼窩部にひっかけてある。そして頭部には黄色の岩が乗っている。

ダリはピカソに長く敬愛の念を持ちながらも、ピカソの作品が次第に芸術の審美性を失い醜くなっていくことを非常に嫌悪した。と同時に尊敬の気持ちも残し、偉大な人物を示す胸像での表現や胸部から咲いた白い花の姿に内面の善、純粋な美を記録しているとされる。

本作品はダリの意向により、フィゲラスの「ダリ劇場美術館」で自画像「グリルド・ベーコンのある柔らかな自画像」とともに陳列されている。

《ピカソの肖像》の基本情報

  • 制作者:サルバドール・ダリ
  • 作品名:ピカソの肖像
  • 制作年:1947年-1947年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ダリ劇場美術館
  • 種類:キャンパスに油彩
  • 高さ:64.1cm
  • 横幅:54.6cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部