作品概要

幻覚剤的闘牛士》は、画家のサルバドール・ダリによって描かれた作品。制作年は1968年から1968年で、ザ・ダリ・ミュージアムに所蔵されている。

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本作『幻覚剤的闘牛士』にはダリの妻の闘牛嫌いが投影されている。象徴主義と錯視、見慣れないモチーフと馴染みのあるモチーフを組み合わせることによって、ダリは彼独自の視覚の言語を作りだしている。

本作においても「偏執狂的批判的方法」が使われており、様々なイメージを組み合わせるという彼の創作の特徴が表れている。作品の場面は闘牛場の内部で、赤と黄色のトーンが至る所で使われており、スペインの国旗を暗に示している。

左上の方には、本作が捧げられたダリの妻のガラの肖像が描かれている。彼女の深刻で強張った表情は、彼女の闘牛嫌いを表しているのかもしれない。左下の方には様々な色の円形の模様がある。この長方形の色彩豊かな描写は、すぐさま見る者の注意を惹き、そしてその焦点はすぐ下にある死んだ牛の頭へと向かう。

血の海は徐々に、黄色のボートに乗った人間が近づきつつある湾の光景に変わる。その湾も下の方へいくと、徐々にダルメシアンの形へと変わっている。殺された牛の上の方には、ダリの居住地であるカップ・デ・クレウスの景色が広がっている。

右の方には山のようなものが描かれており、ダリのスタジオの近くのロザスの山によく似ている。作中には28体ものミロのヴィーナスが描かれているが、それはダリのニューヨークでの体験が関係しているようだ。滞在中に彼は鉛筆を買ったのだが、その箱にはミロのヴィーナスが描かれていたそうで、その余白に色々なものを書き足して行ったことが本作の創作のきっかけとなったのだ。

《幻覚剤的闘牛士》の基本情報

  • 制作者:サルバドール・ダリ
  • 作品名:幻覚剤的闘牛士
  • 制作年:1968年-1970年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ザ・ダリ・ミュージアム
  • 種類:キャンバスに油彩
  • 高さ:398.8cm
  • 横幅:299.7cm
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