作品概要

鞭打ち苦行者の行列》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1812年から1812年で、王立サン・フェルナンド美術アカデミーに所蔵されている。

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『鞭打ち苦行者の行列』(スペイン名 :Procesión de disciplinantes または Procesión de flagelantes)はフラシンスコ・デ・ゴヤによって1812年から1819年の間に描かれた油絵である。前景ではローマ・カソリックの男たちが白装束に身を包み、とんがり棒を被って裸の背中を懺悔のためにむち打っている。

彼らの背中には血が流れており、実寸以上のサイズの守護聖人ポルタ・ヴァガ像、エッチェ・ホモ像、十字架上のキリスト像を担いでいる。ほかの黒いフードを被ってひざまずく帰依者たちは、担ぎ手たちの進路に沿って並んでいる。絵の右側ではひとりの男が串刺し刑に処され、全員が旗や十字架やランプを運んでいる。

この絵画は『異端審問』、『精神病院』、『闘牛』を含むシリーズに属する。同シリーズは当時のスペインの生活の側面を描いたものである。リベラリストたち(ゴヤも彼らのひとりであった)はスペインの生活の改善を望んでいたが、これはフェルナンド7世の絶対王政主義の政策に妨害された。同シリーズに共通する特徴は残虐さであり、本作品では中心に配置された白い衣服に流れ落ちる血、光と陰のふたつの対照的な領域の存在によって示されている。前景の人物たち全員が光に照らされ、個々人の特徴が上手く捉えられているのに対し、背景は誰とも知れぬ信心深い群衆と曇りがちな青空が描かれているだけである。このふたつの領域を隔てているものは、おそらく宗教の重みを象徴するのであろう、黒い壁である。

このシリーズはスペインの「黒い伝説」が創作されるに際して重要な役割を果たした。これらの作品群はほかのほとんどのヨーロッパ人たちが通常抱いていた当時のスペイン観の枠組みを越えるものではなかった。彼らはスペインを異国の情緒が溢れる魅力的な地とみなした。彼らの間に初めてこのような好奇心が湧いたのは、後に半島戦争に発展したフランスによるスペインに対する接触であった。陰惨でロマンティックな趣きがあるこうした絵は、後のいくつかの版画を生みだすヒントになった。

《鞭打ち苦行者の行列》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名:鞭打ち苦行者の行列
  • 制作年:1812年-1819年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:王立サン・フェルナンド美術アカデミー
  • 種類:油絵
  • 高さ:46cm
  • 横幅:73cm
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