作品概要

王立フィリピン会社総会》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1815年から1815年で、ゴヤ美術館に所蔵されている。

『フィリピン会議』または『王立フィリピン会社総会』(スペイン名:Junta de la Compañía de Filipinas)はスペインの画家フランシスコ・ゴヤが1815年にカンバスに描いた油絵である。これはゴヤが手がけた中で最大の作品である。本作品は51人の株主と成員が出席した同年3月30日の王立フィリピン会社(Real Compañía de Filipinas)の定例会議を記念して制作が依頼された。これは、それ以前に亡命していたフェルナンド7世がスペインの王に復位したことで啓蒙主義から遠ざかり、より進歩的なスペインを求めるスペインのリベラリストたちの希望が潰え、ゴヤがひどく幻滅していた時期だった。

『王立フィリピン会社総会』が捉えているのは、前触れもなくフェルナンド7世が会議に出席することを決め、その出席により帝国に参与する意志を明確にした瞬間である。しかしながら、これは国を救おうとする王の思惑とは真逆の効果を引き起こした。半島戦争後のスペイン経済と帝国は困窮し、王立フィリピン会社はその時点までにはまったく収益が見込めないまでに衰退していた。さらに、フェルナンド7世は退位させられていた年月の間に起こった騒動から何一つ学んでいなかった。フェルナンド7世の帰還はスペインの知的階級の大規模な移住と亡命を招いた。ゴヤは長い間スペインに留まり、王の姿を描き続けたが、彼もまた1824年にフランスに亡命した。

1800年ごろの作品『カルロス4世の家族』と同様に、本作品においてもスペイン王は、苦々しい表情こそ隠せていないものの豪華絢爛たる装いで描かれている。フェルナンド7世は中景の中心の床からせり上がった机に着き、両側には気をもんだ様子の会員たちが座っている。王の左側の席についているのはスペイン領東インド首相ミゲル・デ・ラルディザバル、王によって来たる9月に投獄され、亡命することを余儀なくされた人物だ。彼らの前方には会議の成員たちがカーペットの左右ふたつのグループにわかれている。光は床の上から専制君主の前まで広がっていて、その光源は絵画の鑑賞者の近くにある。

本作品は依頼に基づいて制作され、絵の中の舞台となった記念ホールに飾られるためのものであった。だが、この絵はその好意的でない作風によって王の中心性と無能さを強調している。美術歴史家アルバート・ボイムは、この絵は絶対的な権力と恐怖に訴えて支配を行なう専制君主の姿を描きだしているという。

《王立フィリピン会社総会》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名:王立フィリピン会社総会
  • 制作年:1815年-1815年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ゴヤ美術館
  • 種類:油絵
  • 高さ:127cm
  • 横幅:447cm
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