作品概要

狩猟服姿のカルロス4世》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1799年から1799年で、マドリード王宮に所蔵されている。

『狩猟服姿のカルロス4世』は1799年にスペインの画家フラシンスコ・デ・ゴヤが描いた油絵である。この作品は、ゴヤが制作したスペイン王カルロス4世の2つの肖像画の内の2番目に当たる。ゴヤは、息子よりも洞察力に優れた統治者であったとされるカルロス3世の宮廷画家を務めてもいた。知性に欠けるということではなかったにせよ、息子のカルロス4世は父親に比べて無精者であったとみなされ、ナポレオンによって裏をかかれたときも国務よりもスポーツと狩りに興味を示すという始末だった。

ゴヤは、飾り帯や服地の描写に非常に多くの注意を払った一方で、王の脆弱さを強調しようとやや太り気味の腹と優柔不断なまなざしを絵の中で表現した。芸術評論家のロバート・ヒューズは「大きな鼻が目立つ顔が三角帽子に縁どられている様子は、まるで人好きのする亀が甲羅の中から頭を突きだしたかのようだ」と表現した。画家としてのキャリアの中で、ゴヤは父子の両方を狩猟服姿で描いた。父親の衣装については、恐らく、宮廷画家時代に目にする機会もあったであろうベラスケス作のフィリップ4世の肖像画からインスピレーションを得たものだろう。ゴヤはティツィアーノ作の『カルロス5世と犬』に賛辞を呈し、王の股のにおいを嗅ぐ犬の姿を描写している。

1780年にゴヤがカルロス4世の父の姿を描いたとき、画家自身はまだ若い青年だった。彼が抱いていた思想のいくつかは歴史美術家たちによって読みとられることになったのだが、一般的に『カルロス4世の家族』のような後期の作品にみられる感傷的な趣きは、彼が自らの虚弱な王に対して敬意を払っていなかったという説に信憑性を与えている。カルロス4世の姿は太り気味の上にやや狼狽した様子で表わされ、専制君主というよりはむしろ田舎の紳士役が向いているように見受けられる。

《狩猟服姿のカルロス4世》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名:狩猟服姿のカルロス4世
  • 制作年:1799年-1799年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:マドリード王宮
  • 種類:油絵
  • 高さ:210cm
  • 横幅:130cm
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