作品概要

魔女の安息日》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1797年から1797年で、ラサロ・ガルディアーノ美術館に所蔵されている。

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魔女の安息日(スペイン語でAquelarre)は、1798年スペイン画家フランシスコ・ゴヤによりキャンバスに油彩で描かれた。今日、マドリードのラサロ・ガルディアーノ美術館に所蔵されている。

この画は、1798年に魔女に関する他の5つの絵画とともにオスーナ公爵と公爵夫人に購入された。魔女に関する絵画作品の獲得は、公爵よりむしろ公爵夫人によるものである。20世紀にその画は、資本家のホセ・ラサロ・ガルディアーノに購入され、彼の死後スペイン国家に寄贈された。

「魔女の安息日」は、醜い魔女に囲まれ花冠で飾られたやぎの姿で悪魔を表している。月光に照らされた不毛な風景に、若い魔女と年をとった魔女がいる。やぎはオークの葉の輪冠で飾られた大きな角を持っている。ひとりの年取った魔女がその手に赤ん坊を抱いている。悪魔はその子供のために入門式を執り行っている司祭のように見えるが、その時代の一般的な迷信では悪魔はしばしば子供や人間の胎児を食すと信じられていた。二人の赤ん坊の骨と皮ばかりの骸骨が見える。ひとつは左に捨てられ、もう一方は中央の前景でしわくちゃ婆に掲げられている。

魔女に関する作品の象徴的なイメージ、使われているたくさんのシンボルが逆にさせられている。やぎの左のひづめは右のひづめよりもむしろ長く子供の方へと伸びていて、その時の月は四分の一で左の角の一番上のキャンバスの外へと向いている。中央の高台の頭上には幾つかのこうもりが飛んでいるのが見える。それらの群れの動きは三日月のカーブに反映している。

ゴヤは、幾つかの作品の中で魔女の集会のイメージを使った。最も明白なのは、彼の「黒い絵」の中のひとつ「魔女の安息日(集会)または大きな雄ヤギ(偉大なヤギ)」1821年~1823年製作、である。

神の力への興味は、ロマン主義のひとつの特徴であった。そしてそれは、例えばウェーバーのオペラ「魔弾の射手」にみられる。しかしながら、スペインの状況下では、ゴヤの絵画はスペインの異端審理の宗教裁判の価値を支持し押し付ける人々に対するひとつの抗議のように見られていた。17世紀のバスク人の魔女裁判の時代には、魔女狩りは現実にあった。

その後に「魔女の安息日」は、自由主義者と教会支持で王党派先導主義者の間で盛んになった痛烈な闘争を描いたものである。その期間は、不吉な10年(Ominous Decade)と呼ばれ、全盛を極めた(1823~1833年)。両方の絵画は、深夜の魔女の集会や悪魔の出現のうわさ話が田舎の庶民のあいだで珍しくない事だった頃の、スペインでの迷信的な信仰に対する攻撃のようにみえる。

それらは、中世の恐怖に戻る迷信や教会の先導へつながる一般の絵画への、芸術家の軽蔑感を反映している。ゴヤのそのような光景の画は、彼が政治上の重大な金儲けのための保守的な国からの注文を、中世の恐怖だとしてあざ笑ったのである。

《魔女の安息日》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名:魔女の安息日
  • 制作年:1797年-1798年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ラサロ・ガルディアーノ美術館
  • 種類:キャンバスに油彩
  • 高さ:44cm
  • 横幅:31cm
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