作品概要

精神病院》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1812年から1812年で、王立サン・フェルナンド美術アカデミー(スペイン)に所蔵されている。

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『精神病院』、別名「収容所」は、フランシスコ・デ・ゴヤ作の油彩画である。1812~1819年にかけて制作された作品だ。様々な動きを見せる住人達が過ごす精神病院を描いている。

本作品は、ピラネージ風かつ狭苦しい建物によって表現されており、作品内の光源が、壁の高い位置にある格子窓しかないことから、下の方にいる人物達を抑圧しようとする明確な意図が感じられる。この人物達には別々の特徴が見られるが、皆、異様で浅ましい行動に明け暮れている――鳥の羽根でできた頭飾りのようなものを身につける人、3つの角がある帽子をかぶって争う人、さらには見物人に対して祈るような身振りをする人もいる一方で、他の人物達の多くが裸なのである。

精神病療法の施設というのは、スペイン啓蒙運動の集まりでよく話されていた話題であったため、本作品を通して、その界隈での当時の慣習を非難しようとしたのかもしれない。たとえそうでなくても、ゴヤは、醜さや異状といった狂気の沙汰を表現することに常に関心を持っていた。描かれている人物の一部を、聖職者や軍隊(3つの角がある帽子をかぶっている男)といったような社会の強力な象徴を風刺した一群として、寓意的に解釈することもできる。こうして「幻想の世界」というテーマが発展し、版画集「ロス・ディスパラティス(妄)」へとつながっていくのだ。

ゴヤは、1793年の作品「精神病院の中庭」で既に先述の問題に触れていたが、本作品は、人物が狂気じみて風変わりであるというより、もっと個性的かつ特徴的に大きく変化している。つまり、より人間らしく、そして疎外、排除された哀れな犠牲者として明確に表現されているのだ。

《精神病院》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名:精神病院
  • 制作年:1812年-1819年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:王立サン・フェルナンド美術アカデミー(スペイン)
  • 種類:油彩板絵
  • 高さ:46cm
  • 横幅:73cm
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