作品概要

受胎告知》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品。制作年は1608年から1608年で、ナンシー美術館に所蔵されている。

「受胎告知」とは、イタリアバロック式の画家であるカラバッジョによって、1608年ごろに描かれた作品である。現在はナンシー美術館(Musee des Beaux-Arts de Nancy)に展示されている。

「受胎告知」は、ロレーヌの公爵であるヘンリー二世の息子が、1608年にマルタに遠征した際に手に入れ、ヘンリー二世から、彼の一番の教会であったナンシー教会に、祭壇の背後の飾りとして寄贈されたとされている。

「受胎告知」には2つのモデルが描かれている。修道女マリアの頭上を舞う天使は、受胎告知を司る大天使ガブリエルであるとされており、ガブリエルのもつユリの花束は修道女マリアのシンボルでもあった。修道女マリアは身を屈服させ、ガブリエルをとおして神のお告げに耳を傾けている。「受胎告知」には、カラバッジョの用いたいくつかの描画法が散見できる。輪郭をぼかす描画法のスフマートや、光と闇の強烈なコントラストを用いるテネブリズムがそうである。

そのため、メインキャラクターであるガブリエルと修道女マリア以外は、暗く描かれている。原作の「受胎告知」には深刻な損傷がいくつもあり、何度も修復されている。原作のまま、カラバッジョの筆が残っているのは左上に描かれている、天使の部分のみであり、この天使はカラバッジョの他の作品である「泉に寄る洗礼者ヨハネ」にも描かれている。

宙を舞い、絵画の枠を超えて、飛んで行ってしまいそうな幻想的な天使のタッチはバロック式が強調されており、天使のいきいきとした姿に対して、受容的なマリアの姿が対照的に描かれることで、心理的にもドラマチックに感じられる。ゆったりとした線のタッチは、カラバッジョの後期作品群に現れる特徴である。

《受胎告知》の基本情報

  • 制作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
  • 作品名:受胎告知
  • 制作年:1608年-1608年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ナンシー美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:285cm
  • 横幅:205cm
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