作品概要

ラザロの復活》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品。制作年は1608年から1608年で、メッシーナ州立博物館に所蔵されている。

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「ラザロの復活」とは、イタリアバロック式の画家であるカラバッジョにより、1609年に描かれた作品である。実際の「ラザロの復活」は保管されていた状態が悪く、何度も修復されており、現存する絵のタッチのいくつかは、彼のアシスタントのものである。

1608年8月、カラバッジョは罪に問われたことによりマルタを追われ、友人の画家であるマリオ・ミニティとともにシチリア島に逃れた。その後ミニティの仲介により、カラバッジョはいくつもの作品制作依頼をうけた。「ラザロの復活」もその中の一つであり、裕福な商人であったGiovannni Battista de’ Lazzariから、メッシナにあるPadri Crociferi教会に、祭壇の背後に飾る絵として、1609年の10月に贈られた。

制作報酬は千スクードであり、それまでカラバッジョが報酬で手にしていた額の2倍以上であった。マタイとマリアの兄弟であるラザロは、「ラザロの復活」の制作をカラバッジョに依頼したGiovannni Battista de’ Lazzariの、守護聖人であった。ラザロがいかにして病み、逝去し、埋葬された後、キリストによって奇跡的な復活を遂げたのかは、ヨハネの福音のなかで語られている。

当時のカラバッジョの作品の特徴として、無地の壁をバックに、モデルが描かれているというものがあり、この絵もその一つである。絵の上部に何も描かれていない空間が存在するのは、一つのモデルに焦点を当てていた彼の初期から中期作品群にかけては見られない特徴でもある。

また、彼の他の作品でもあるように、天から差す光が大事な要素となっている。カラバッジョが一番注目してほしい部分である、ラザロの開かれた手のひらや、キリストに向かって差し出されたもう一つの手、群衆の驚きに満ちた表情などに、しっかりとした光が差しているのだ。この絵を描くために、埋葬されて間もない死体を、カラバッジョが掘り起こしたという疑わしい逸話があるが、可能性がないとはいえないと、ジョン・ガッシュは述べていた。

《ラザロの復活》の基本情報

  • 制作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
  • 作品名:ラザロの復活
  • 制作年:1608年-1609年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:メッシーナ州立博物館
  • 種類:油彩
  • 高さ:380cm
  • 横幅:275cm
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