作品概要

歯抜き》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品。制作年は1609年から1609年で、パラティーナ美術館(ピッティ宮殿)に所蔵されている。

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「歯抜き」とは、現在イタリアのパラティーナ美術館(ピッティ宮殿)に展示されているが、画面の保存状態は決していいものではなく、作品自体の質も、カラバッジョ作品としては悪い方であるとされている。

しかし、絵画自体の構成は、カラバッジョのそれと酷似しており、それゆえに、実際の原作がカラバッジョによるものなのかどうかということが議論されてきた。カラバッジョという画家は多くの有名な作品を残してきたが、彼が当時絶大なる人気を誇る画家であり、多くの作品を手掛けてきたがゆえに、彼の死後400年たった今もなお、実際に彼によって描かれた作品なのか、彼を尊敬する人が描いたものなのか、完全に断定することは非常に難しいことであるとされており、「歯抜き」もその作品の一つであった。

この作品の正否が初めて活発に問われたのは、1992年に発刊された学術書「Melita Historica」の中で行われた、学者のミナ・グレゴリーとジョン・ガッシュによる対談でのことであった。この作品を真のカラバッジョ作品だとする意見としては、この絵に描かれているすべての物が、実際の物のあり方や、カラバッジョの他の作品をもとに描かれており、これらの手法は、彼を慕うだけの人には再現できないとしている。

その他の意見としては、この絵が描かれたスタイルが、カラバッジョの後期作品群(特にマルタ島にいたとされる1607年から1608年の間)と似ているためとも言われている。しかし、それに対し、この作品を真のカラバッジョ作品ではないとする意見としては、もうその特定のスタイルを証明するという作品群が、現在には残っておらず、特定の絵画名も例として挙げられないため、信憑性に欠けるとしている。

《歯抜き》の基本情報

  • 制作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
  • 作品名:歯抜き
  • 制作年:1609年-1609年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:パラティーナ美術館(ピッティ宮殿)
  • 種類:油彩
  • 高さ:139.5cm
  • 横幅:194.5cm
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