作品概要

畑から戻る農夫》は、画家のピーデル・パウル・ルーベンスによって描かれた作品。制作年は1637年から1637年で、ピッティ宮殿に所蔵されている。

「畑から戻る農夫」は、バロック期フランドル絵画の画家ペーテル・パウル・ルーベンスによる作品である。製作は画家の晩年である1637年頃とされている。アントウェルペンの近くで描かれたこの絵がフィレンツェにもたらされたのは1765年頃とされ、現在も同じくフィレンツェにあるピッティ宮殿が所蔵している。

作者のルーベンスは画家として様々な題材を描いており、そのモチーフは「アマゾンの戦い」や「パリスの審判」などの神話をもとにしたもの、「キリスト降架」や「東方三博士の礼拝」などの聖書に題材をとったもの、自画像や連作「麦わら帽子」などを含む肖像画、そのほかの歴史画など多岐にわたる。ルーベンスが生きたのは1577年から1640年であり、晩年とされる1630年代、特に1635年以降の彼の作品において頻繁に題材となっているのは現在はベルギーに属するアントウェルペンの郊外での暮らしに着想を得たものである。

神話的寓意をモチーフにしている一方で穏やかな田園生活を窺わせる「村人の踊り」と同じように、この「畑から戻る農夫」も日常の風景の一部、一日の仕事を終え家路へと着く夕暮れの風景の美しさが画家自身の晩年の生活と重なる。この作品と同時期である1636年から1638年にかけて製作されたルーベンスの代表作品「ステーン城のある風景」にもゆったりと流れる時間のなかの田園風景をみることができる。

《畑から戻る農夫》の基本情報

  • 制作者:ピーデル・パウル・ルーベンス
  • 作品名:畑から戻る農夫
  • 制作年:1637年-1637年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ピッティ宮殿
  • 種類:油彩
  • 高さ:121cm
  • 横幅:194cm
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