作品概要

小麦を背景に立つ若い女性》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、ワシントン・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

「小麦を背景に立つ若い女性」はフィンセント・ファン・ゴッホによりフランスオーヴェル=シュル=オワーズにて、1890年、彼の人生最後となる月に制作された。1963年以降、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。オワーズにてゴッホは1人の女性をモデルにした作品を2点制作する。

彼は、モデルの女性のことを「空色のリボンがついた大きな黄色の帽子をかぶった農婦」と称している。本作品の次に制作されたものは「小麦畑に座る麦わら帽の若い農婦」である。ゴッホは、見る人に向けて、意図した劇的効果を生み出すピクチャープレーンを活用している。画面全体に女性を描き、見る人との距離の近さを表し、更に女性の顔を影で覆い、ぼんやりと焦点の合わない眼差しにしている。女性を近くに描くことにより、見る人に対して激しい心象を与えている。

1890年5月、ゴッホはサン・レミを出てパリに向かい、彼の弟テオ、テオの妻であるヨハンナ、新生児のフィンセントとともに3日間過ごしたが、過去の経験とは異なり、パリの喧騒にゴッホはもはや馴染めず、精神が不安定になるので制作活動する場所ではないことを悟る。テオと画家カミーユ・ピサロからガシェ医師を紹介され、ゴッホはオーヴェル=シュル=オワーズに転地することになる。ガシェはその診察を担当した。ラヴー旅館のひと部屋に住み、ガシェと親交を深めていった。「新しい兄弟のように感じる。」とガシェへの想いを綴っている。ガシェとガシェの娘二人ともゴッホの絵のモデルとなっている。

《小麦を背景に立つ若い女性》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:小麦を背景に立つ若い女性
  • 制作年:1890年-1890年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ワシントン・ナショナルギャラリー
  • 種類:油絵具
  • 高さ:66.7cm
  • 横幅:45.8cm
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