作品概要

静物:バラのある花瓶》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、ワシントン・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

「静物:バラのある花瓶」は、1890年フィンセント・ファン・ゴッホによりサン・レミで制作された。サン・レミの精神病院を退院して、パリから離れたオーヴェル=シュル=オワーズに移ることを心待ちにしていた時に描かれたもので、将来に対する楽観が表現された作品である。主題に花を選んだこと、使われている色が、病院を出て自由の身になる直前の彼の想いを表している。本作品はワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

ゴッホは、サン・レミの精神病院を退院して、オーヴェル=シュル=オワーズに移る日が近づいてくると、花を描き、楽観と熱狂を表現した。本作品の制作中、ゴッホは母親宛の手紙の中で「あなたが言う通り、庭で絵を描き、花が育つのを観ることは、健康にとって極めて必要なことだ。」と述べている。ゴッホの妹であるウィル宛には「サン・レミで過ごす最後の日は、狂人のように、ひたすら絵を描いて過ごした。綺麗な紫色のライラックやバラの花束を絵に描いた。」と綴っている。

本作品はゴッホの多くの静物画の1点であり、キャンバスいっぱい全体的に、花瓶に入った溢れんばかりの花が描かれているのが特徴的である。同様の特徴を持つ静止画は、他に「カーネーション」「アネモネ」がある。豊かなバラの花束が描かれたこの絵は、静物画で最も美しい名作といわれている。サン・レミではバラの絵がもう1点生み出され、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されている。5月16日、サン・レミを離れる時、厚塗りした絵は乾くまで1ヶ月かかると見込み、バラの絵2点を残していった。ゴッホの最後の場所となるオーヴェル=シュル=オワーズに絵が届いたのは6月24日のことである。

《静物:バラのある花瓶》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:静物:バラのある花瓶
  • 制作年:1890年-1890年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ワシントン・ナショナルギャラリー
  • 種類:油絵具
  • 高さ:71cm
  • 横幅:90cm
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