作品概要

トランケテイユの橋》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、Joseph Hackmeyコレクション(イスラエル)に所蔵されている。

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1888年6月にアルルで描かれた作品。「洗濯する女性のいる運河」と同様に、近代の人々の生活の劇的な変化が、日常場面の一風景として写し止められた作品で、印象派画家のモチーフと同様に、風景のリアリティを追求する画家としてのゴッホの姿勢が現れている作品だ。

この時代に描かれている群衆が集まる場所に、大通りや工場、競技場、サーカス、舞台、そして川縁があった。ゴッホの絵画でもパリに移り住んで以降の風景画に人物を配した作品は、水縁で描かれている。

運河の周辺には工場が建ち、鉄道が敷かれ、産業化とともに風景も著しく変化した。その同じ川縁で、運河で洗濯をし、水面に船を浮かべ、川べりで余暇をくつろいだ。「トランケテイユの橋」は、橋の名前が「トランケテイユ」ではなく、「穏やかな橋」という意味だ。

パリのサロンには近代都市の余暇を描写した風景画が見られるようになっていた。ゴッホもまたそこで自らの絵を売りたいと考え、横幅70センチを超える作品の多くが、風景の中の人々の生活を題材にしている。

「トランケテイユの橋」が描かれた後の、1888年10月にゴッホはゴーギャンとの共同生活を始めるが、芸術家同士で暮らす前から、すでに写実を描くというモチーフのあり方が絵画からも伺える。

ゴッホは、ゴーギャンとの共同生活を始めて、僅か2ヶ月で決別したが、心象描写に傾倒するゴーギャンとの間で、芸術理論上の口論を幾多も重ねたと言われている。

《トランケテイユの橋》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:トランケテイユの橋
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:Joseph Hackmeyコレクション(イスラエル)
  • 種類:油絵具
  • 高さ:65cm
  • 横幅:81cm
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