作品概要

干し草の山のある麦畑》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、私蔵に所蔵されている。

1888年6月にアルルで描かれた作品である。アルルに移り住んでからのゴッホは絵画で生計を立てることを目指しながら、多くの作品を残した。画廊のような公共の場での展示を目的として比較的大きな70センチほどのキャンパスに描かれている。「干し草の山のある麦畑」はサイズが縦28.5センチメートル、横37センチメートルと小さく、展示を意識した作品ではない。

しかし、「干し草の山のある麦畑」はゴッホの最も親しみ深いモチーフの一つで、写実性のある目で風景を追っている。特に空の雲の描写は、同じ年にに描かれたゴッホの作品の中では、リアリティに富んでいる。他の作品で描かれる空は、太い筆のタッチとともに、繊細な階調を大胆なマチエールに託して、画家の指や腕のジェスチャーまで読み取れるほどだが、「干し草の山のある麦畑」では、雲を繊細なタッチで描いた。

ゴッホがこの時期にたいへんユニークなスタイルを確率しつつある一方で、絵画の古典として、オランダの風景画やバロック絵画の構図に覚えのあることがこの作品から伺える。

画面を横切るようにほぼ中央を貫く地平や、透明感のある空の描写は、レンブラント以前から見られるバロック時代の風景絵画の構図と一致する。ゴッホは「干し草の山のある麦畑」で、古典の筆遣いを確かめるように、大切にしているモチーフを表現している。この画面中央のまっすぐの地平は、以後のゴッホの作品の中でも、しばしば見られる。

《干し草の山のある麦畑》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:干し草の山のある麦畑
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:私蔵
  • 種類:油絵具
  • 高さ:28.5cm
  • 横幅:37cm
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