作品概要

医師フェリクス・レーの肖像》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1889年から1889年で、プーシキン美術館に所蔵されている。

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1889年1月に描かれた作品で、「包帯をしてパイプをくわえた自画像」と同時期に描かれた。1888年12月23日にゴッホは自らの耳たぶを切り落とす事件を起こした。この事件は12月30日の地方紙「ル・フォロム・レ・ピュブリカン」で取り上げられ、その中でオランダ出身の画家が日曜日の夜11時に「娼家1号」に姿を表し、「この品を大事に取っておいてくれ」と言い残して自分の耳を渡したと報じられた。

通報を受けた警察はこの人物の家に駆けつけ、ベットに横たわるゴッホを発見し、アルル市立病院に収容された。この、不幸な男を親身に見舞ったのは弟のテオと、インターンの担当医だったフェリクス・レー、そして数名の知人たちだった。ゴッホは1月7日に退院して、家に戻ると、耳に包帯をした2点の自画像を描き、事件で中断していた「ルーラン婦人ゆりかごを揺らす」を完成させ、そしてこのレー医師の肖像を描き、落ち着きを取り戻した。

しかし、彼は2月7日になると、詭弁を周囲に述べて、近所の人の通報で再び病院に収容され、17日に退院。その後、再び住民29名の訴えにより、今度は26日に病院に収容され、3月23日まで絵を描くことを禁じられた。「耳の切り落とし」事件の直接原因は明らかではないが、背景としてゴーギャンとの口論や、弟テオの婚約による孤独感があったと推測される。

レー医師の肖像は最初の退院直後の落ち着いている時に描かれているが、筆遣いは荒く、短時間で描かれていることが伺える。同時期に描かれた「包帯をしてパイプをくわえた自画像」が、有名な作品となっているが、自画像もまた同様に筆の流れが速く、短時間で仕上げていることが分かる。

《医師フェリクス・レーの肖像》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:医師フェリクス・レーの肖像
  • 制作年:1889年-1889年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:プーシキン美術館
  • 種類:油絵具
  • 高さ:64cm
  • 横幅:53cm
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