作品概要

花咲く果樹園》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、ゴッホ美術館に所蔵されている。

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1888年4月にアルルで描かれた作品。ゴッホが南フランスアルルに移り住んだ2月のアルルは、季節の変わり目特有の雪の嵐だった。アルルに居所を構えた後、2週間で木々は芽吹き始め、ゴッホは新しい環境を喜んだ。

農村風景から描き始めたゴッホは、アルル地方の春に触れて、色彩豊かな絵画を描くようになる。彼が最初に春の木を題材にしたのは1883年だが、その折りに彼は「ごつごつして老いたリンゴの木が、日の下で繊細に、生命に満ちあふれた瞬間が芽吹きとともに確かに訪れ、それは人生の辛酸や困難から生まれ変わる瞬間のようだ」と記した。

ゴッホは、アルル地方に移り住んだ最初の1ヶ月に14作品の花咲く果樹や、芽吹く木々をモチーフにした絵画を残した。その後も、杏やアーモンドといった春芽吹く木々を好んで描いた。

ゴーギャンと決別した以降、1889年の最初の春には、フランス南部のセント・レミー郡まで旅行して、花咲く果樹を描いている。花咲く果樹はゴッホにとって、特別な想いがあり、それは希望や再生の象徴であり続け、彼は春を描くことを最後まで続けている。

「花咲く果樹」には、モチーフの描写や色彩の配置に関して日本の浮世絵版画の影響が色濃く表れていると言われている。ゴッホは花咲く果樹を描き続けながら、画家の心象までもを表す独自の境地へと達してゆく。その独自の表現方法とともに、死後に至って後期印象派を代表する画家に列せられる。

1888年春に描かれた「花咲く果樹園」は、ゴッホの直向きな絵画への情熱を伺うことができ、彼の新しい出発を象徴する作品でもある。

《花咲く果樹園》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:花咲く果樹園
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ゴッホ美術館
  • 種類:油絵具
  • 高さ:72.5cm
  • 横幅:92cm
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