作品概要

暖炉の側の農婦》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1885年から1885年で、オルセー美術館に所蔵されている。

本作はゴッホが1883年から約2年間、ホランドのヌエネンにいた時代の終わりごろに描かれた作品である。同年9月から10月にかけて描かれた有名な大作である「ジャガイモを食べる人々(アムステルダム、ヴァン・ゴッホ美術館所蔵)」の習作のひとつとして制作されたため、おそらく本作は1885年3月から5月の間に描かれたのであろう。描かれている農婦は、こちらに横顔を見せながらジャガイモの皮を剥いている。

1885年3月に、ゴッホはテオに手紙でこう告げている――「いまだに1枚の油絵も、下手をすると1枚の素描すら世に示すことができない。だが、習作をぼくはやっている。(中略)どこまでが習作で、どこからがタブローだなどと、簡単に言えるものではない。ぼくはいまいろいろともっと大がかりな、もっと手のこんだ作品を描く構想をねっている。」(396)この手紙に、窓の光を背にした農婦と、横を向いた農婦のスケッチが同封してある。

このように、ゴッホは弟テオに宛てた手紙の中で度々彼の当時の制作のことを話題にしていた。窓の前で光に対峙して立つモデルを厚塗りで暗い色調で描くことで、光を効果的に演出しようと努めていた。当時の彼の関心は農民にあり、農民を描くために最も効果的な方法を研究していたのである。ゴッホの作品には農民の頭部の習作も多くあるが、それらも本作と同様に「ジャガイモを食べる人々」のための研究の一環である。

ゴッホの初期の作品にしてはめずらしくフランスの公的なコレクションに組み込まれている。

《暖炉の側の農婦》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:暖炉の側の農婦
  • 制作年:1885年-1885年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:オルセー美術館
  • 種類:キャンバスに油彩
  • 高さ:29cm
  • 横幅:40cm
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