作品概要

医師ガシェの肖像》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、個人所蔵に所蔵されている。

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本作品はゴッホが亡くなる約1ヶ月前の1890年6月に制作された。作品のモデルであるポール・ガシェ(1828~1909)はフランス・パリ近郊オーヴェル=シュル=オワーズ在住の精神科の医師であり、アマチュアの画家でもあった。晩年ではゴッホの主治医を務めていたと知られている。ガシェはゴッホの自画像に魅了され、ガシェ本人の願いによって本作品が描かれた。

作品で描かれているガシェは制作される数年前に妻を亡くしており、それもあってか作品で描かれているガシェの表情はどこか物寂しさを感じる。用いている色も青とオレンジで、その対比も不安を感じさせる。ガシェは肘をついているが、これは西洋画ではメランコリーを表すとされてきた図像である。左手に持っている花はジギダリスという花で、西洋では薬草として使用されてきたもので、医師としての職業の象徴とも言われている。

ゴッホは妹に宛てた手紙で本作品に対して「僕は写真のようにただ似せるのではなく、情熱に満ちた表現で肖像画を描きたい。この作品では現代の社会そのものの悲痛な表情を伝えたいのだ。」と述べている。

当時の大昭和製紙の名誉会長であった斉藤了英氏が1990年に115億円で購入したが、1997年夏に海外に売却されている。

《医師ガシェの肖像》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:医師ガシェの肖像
  • 制作年:1890年-1890年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:個人所蔵
  • 種類:油彩/画布
  • 高さ:67cm
  • 横幅:56cm
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