作品概要

茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)》は、画家のサルバドール・ダリによって描かれた作品。制作年は1936年から1936年で、フィラデルフィア美術館に所蔵されている。

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ダリは、スペイン内戦の恐怖を表現するために本作品を描いた。スペイン内戦が始まる6ヶ月前に本作品を描き始めており、彼は内戦が起きることを予感していたと主張した。

本作品は、これまで1936年に描かれたと知られていたが、最近の研究では1934年に描かれたことを主張されている。

サルバドール・ダリとスペイン内戦

ダリと妻のガラは、1934年のカタロニアで、武装した分離主義カタロニア人によるゼネストと暴動のど真ん中に追い込まれた。この経験は、彼にとってのスペイン内戦のイメージに影響を与えたとも言われている。

その後ダリとガラはパリへ逃げて、そこで彼らは結婚した。ダリとガラは、パリへ安全にたどり着けるように護衛を雇ったが、その護衛はスペイン内戦による心労から、パリからの帰路で亡くなっている。

その後、ダリが最終的に故郷へ戻った時には、ポルトリガトの家は戦争で破壊されていた。彼の友人(おそらく愛人である)フェデリコ・ガルシーア・ロルカが内戦で処刑され、妹のアナ・マリアが投獄され、拷問にかけられたことで、彼はひどく動揺した。

歴史的背景と意味

《茹でた隠元豆のある柔らかい構造》は、ダリが内戦のどちらかの勢力に加担するものではなかった。しかしながら彼の妹は、共和国のために戦う共産主義の兵士から拷問を受けた後に投獄され、彼の芸術学校以来の友人は、ファシストの銃殺隊によって殺害されていた。

本作品は、スペイン内戦による破壊を表現しているが、作中の怪物は、スペイン内戦がそうであったように、自虐的な存在となっている。

《茹でた隠元豆のある柔らかい構造》というタイトルの通り、作品にはたくさんの茹でた豆が描かれている。「青白く哀愁を帯びた野菜の存在なしで、無意識の肉全部を飲みこむことを人は想像できない」というのが、彼が茹でた豆を描いた理由であると言われている。

ダリによれば、左下の男性は薬剤師アレハンドロ・デウ・ロフェウの父であり、ダリの生家の近くに住んでいたという。しかしながら、実際は、自作の心臓マッサージ装置を実演するハイゼンメンガー医師であると語られている。

《茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)》の基本情報

  • 制作者:サルバドール・ダリ
  • 作品名:茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)
  • 制作年:1936年-1936年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:フィラデルフィア美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:100cm
  • 横幅:99cm
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