作品概要

古靴》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1886年から1886年で、フィンセント・ファン・ゴッホ美術館に所蔵されている。

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ゴッホが絵画芸術の先端を進んでいたパリへ絵画を学ぶ為に訪れた、1886年夏頃に制作されたパリ時代の代表作である。

靴はゴッホがボリナージュに滞在して慈善活動を行っていたときに履いていたもので、いかにも頑丈そうに見える靴ではあるが、皮が剥げて擦切れて草臥れており、泥まみれで汚れがこびりつき、長年の雨風で皮がよじれてねじ曲がっている。

その状態から過酷な状況の中で使用されていたことが安易に思い浮かんでくるようだ。

靴はひっそりと、まるで忘れられたかのように静かに無造作に置かれているが、解けた靴紐はこれからも使うのであろう、脱ぎ捨てられたばかりのように床を這っている。

ゴッホは的確にその形態を捉え、写実的姿勢が明確に示されている。ゴッホがパリ時代に靴を描いた作品はいくつかあるが、それらはゴッホの表現手法の変化や、独自の表現への過程を示している。そしてこの時代を代表する「画家としての自画像」であると解釈できる。本作品で描かれている古靴の解釈については農民の靴という説がある他、いわくつきの靴で両方とも左足の靴に見えることから、ゴッホ自身と弟のテオドルスが一緒に歩んでいくという決意を表しているという説が唱えられている。

《古靴》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:古靴
  • 制作年:1886年-1886年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:フィンセント・ファン・ゴッホ美術館
  • 種類:油彩/画布
  • 高さ:37.5cm
  • 横幅:45cm
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