作品概要

ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)第1バージョン》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、ゴッホ美術館に所蔵されている。

「ファン・ゴッホの寝室」はアルルにあるゴッホが暮らした家の中の一室を描いた油画である。この家はゴッホの油画作品「黄色の家」として描かれている。

アトリエであった部屋

寝室はマツ素材の家具数点と、ゴッホ自身の作品が壁に掛かっているのみの非常にシンプルな内装で、ベッド上の壁にはゴッホが描いたベルギー出身の画家ウジェーヌ・ボックの肖像と、ズアーブ兵ミリエ少尉の肖像が掛けられている。

絵の左に位置する扉は当時ゴッホと共同生活をしていたフランス出身の画家、ポール・ゴーギャンの部屋とつながっていたとされる。

1888年5月からゴッホはこの部屋を借りアトリエとして使用し、作品を制作した。同年10月23日からはゴーギャンと共に暮らし、その後、数度精神病院に入退院を繰り返し、1889年4月に家主に立ち退きを求められ、この黄色い家を去ることとなった。

経年劣化による変色

現在は非常にコントラストの強い配色で描かれたように見える同作品だが、これは経年劣化によって著しく変色した結果であることが研究によってわかっている。壁や扉は青よりも紫に近い色であったと考えられる。異様に傾斜がついたように見える部屋の壁だが、ゴッホが遠近を正しく描けなかったのではなく、実際に部屋は正長方形ではなく壁は斜めに位置していた。

画面上に1つの集点を定める遠近法に基づいて描かれていないのは、ゴッホの試みである。弟テオに宛てた手紙の中で、ゴッホは部屋をわざと2次元的に描くこと、そして影を残し日本画を意識したことを書き記している。

ゴッホにとって「最高の場所」

シンプルな家具と鮮やかな青色は休息と睡眠を表し、ゴッホはこの作品が、彼自身と作品を見る者に癒しを与えることを願っていた。

弟テオに宛てた手紙の中で、「病気後このキャンバスを改めて見た。私にとっての最高の場所はこの寝室だったのだとろう。」と書き記している。

《ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)第1バージョン》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)第1バージョン
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ゴッホ美術館
  • 種類:油画
  • 高さ:72cm
  • 横幅:90cm
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