作品概要

オーギュスティーヌ・ルーラン夫人の肖像》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、オスカー・ラインハルト美術館に所蔵されている。

1888年に絵が画かれた「オーギュスティーヌ・ルーラン夫人の肖像」は、ルーラン家の人々をモデルにして取り組んだ一連の油彩肖像画作品の一枚である。55センチ×65センチの油彩作品で、現在、オスカー・ラインハルト美術館のものであるが、同名の作品は五枚あると確認されている。ルーラン家の人々の肖像画を描いたこの時代ゴッホはアルルで暮らしており、彼の芸術家として最も充実した時期の一つと言われている。肖像画は人々の日常生活を様々な角度からとらえ表現する活動として、とてもゴッホにとって有意義なものであった。ゴッホは精力的に制作に取り組くことができ、幸せにもあったようだ。

 この作品に描かれたローラン夫人は夫のジョゼフ・ローラン氏が肖像画のモデルになった後、数週間ゴッホのモデルとなった。ゴッホの作品の主題ともなっている黄色い家のアトリエでモデルとしてローラン夫人はポーズをとったとされるが、当時ゴーギャンも黄色い家に滞在しており夫人をモデルにして同時に描いていたとされる。夫人は主にゴーギャンの方を見ていたらしく、ゴッホの存在には不安を覚えていた様子だったと夫妻の娘により伝えられている。

同じモデルを同時に使い画家が制作する際によく起こることなのだが、ゴッホとゴーギャンの作品は似ても似つかぬものであった。ゴーギャンの作品が見た通りにそのまま描いた印象を与える反面、ゴッホの作品は素早く分厚く絵の具を重ねた様子が見うけられる。制作の行われた夕刻の様子を表わすかわりに、芽がでたばかりの球根の入った植木鉢を背景に描いている。夫人の人としての温かさや素朴さを象徴するためだとゴッホは伝えている。

《オーギュスティーヌ・ルーラン夫人の肖像》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:オーギュスティーヌ・ルーラン夫人の肖像
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:オスカー・ラインハルト美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:65cm
  • 横幅:55cm
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