作品概要

オーヴェルの教会》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、オルセー美術館に所蔵されている。

「オールヴェルの教会」は、ゴッホによる1890年制作された74センチ×94センチの油彩作品である。同時代の作「オーヴェルの町役場」同様、1883年から85年にかけてゴッホがオランダニューネン地方で暮らした頃描いた作品に見られる情景を彷彿させる。この作品が描かれた頃、ゴッホはサン=レミ=ド=プロヴァンスで過ごした時期後半から窺われていたかつて暮らした土地、北の地方への郷愁が募っていたといわれる。

「精神的に追い詰められ苦しみながらも、北の地方での記憶を手繰って、すこしばかりの作品に取り組むことができた。それらの作品をそのうち見てもらうと思う」とゴッホは語っている。「オーヴェルの教会」に似た作品をかつてニューネンで描いていることを妹ウィルへルミナにも1980年6月1日付けの手紙に記している。その手紙では、空の混じりけのないコバルトブルー、それを背景にすみれ色の映える建物、ウルトラマリンのステンドグラス、部分的にオレンジ色にそまりつつある紫色の屋根などの類似点を説明している。また、ニューネンの絵と新しい作品の違いは「今回は色彩に更なる表現力と贅沢さが施されている」と述べている。

教会の前景は太陽の陽射しを浴びているが、建物自体は影に入っている。ゴッホはベルギーで伝道師としての役職を追われた後にだした弟への手紙に、シェークスピアの「ヘンリー4世」に登場する教会内の暗く虚無な空間から受けたイメージとして「無意味で悟りに導かない説教」と記している。
現在パリオルセー美術館収蔵。

《オーヴェルの教会》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:オーヴェルの教会
  • 制作年:1890年-1890年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:オルセー美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:94cm
  • 横幅:74cm
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