作品概要

ジャンヌ・サマリーの肖像》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1878年から1878年で、エルミタージュ美術館に所蔵されている。

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ルノワールは、コメディ・フランセーズの女優であったジャンヌ・サマリーの肖像を複数描いている。彼女の肖像画はおそらく、ルノワールの作品の中でも最も有名なもののひとつであろう。さまざまなポーズ、場面の作品があるが、半身像が多い中、本作品は全身が描かれた作品である。現在はエルミタージュ美術館に収蔵されている。

女優としてのキャリアを高めるためにモデルとしても活動を始めたジャンヌは、マルグリット・シャルパンティエ夫人が開くサロンでルノワールと出会った。彼女は1876年の作品『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』と『ぶらんこ』でモデルを務めた。ジャンヌは1877年頃からルノワールの恋人となっており、ルノワールはこの魅力的な女性のことを「疑いようのない輝き」と評している。

この作品では、彼女は背景の壺に飾られた椰子とカーペットを背にして立っている。場所は特別に設えられた居間か、もしくは劇場のロビーである可能性が高い。印象派画家の先駆者として、ルノワールはジャンヌを日常の場面の中で表現したかったのだろう。この肖像画はルノワールの他の多くの作品とはちがい公式的なもので、アカデミズムの画家たちが多く参加するサロンでの展覧会のために制作されたものである。

しかし、画風に関してはアカデミズム絵画と共通する部分はない。やわらかく流れるような輪郭、輝くようなテクスチャー、素晴らしい色彩からは、成熟した印象派の巨匠の実力を感じることができる。

《ジャンヌ・サマリーの肖像》の基本情報

  • 制作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名:ジャンヌ・サマリーの肖像
  • 制作年:1878年-1878年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:エルミタージュ美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:174cm
  • 横幅:105cm
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