作品概要

ポン・ヌフ、パリ》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1872年から1872年で、ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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『ポン・ヌフ、パリ』は印象派の画家、ルノワールによって1872年に描かれた。ルノワールは人物画、特に裸婦像が最も有名であるが、彼の風景画家としての出発点は、印象派の形成に必要なものだったといえるだろう。この作品で、ルノワールは瞬間的で儚い光の効果を表現している。背景の光は眩しく、鑑賞者は目を細めてしまうほどだ。

画中の人物たちは素早い筆遣いによって際立たされているが、細かい部分は眩しい太陽の光で見ることができない。人々が通る道路は日差しによって黄色く輝き、晴天の空よりも明るいくらいである。日陰の部分は、黒やグレーではなく涼しげな青で表現されている。パリの中で最も古い橋であるポン・ヌフは、庶民が集い賑わう場所であり、画中でも人々が行き交う様子が生き生きと描かれている。その中でも麦わら帽をかぶり、ステッキを携えた2人の男性はともにルノワールの弟、エドモンがモデルとされている。

彼は1872年、インタビューの中でこの作品が制作された様子について語った。ルノワールはこの有名な橋を描くために、近くのカフェの上階を1日間借り切った。エドモンはルノワールに言われて、デッサンのために道行く人々にゆっくり歩くよう頼んだそうだ。通行人が彼の願いに応えて静止している間、ルノワールは橋の側のカフェの窓から人々の様子を描きとめることができたという。

1870年から1871年の間、フランスは普仏戦争と内紛に見舞われた。1872年に制作された本作品の活気にあふれたポン・ヌフ橋の様子には、フランス復興の願いが託されているのだろう。

《ポン・ヌフ、パリ》の基本情報

  • 制作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名:ポン・ヌフ、パリ
  • 制作年:1872年-1872年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ナショナル・ギャラリー
  • 種類:油彩・画布
  • 高さ:75.3cm
  • 横幅:93.7cm
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