作品概要

緑色のヴァイオリン弾き》は、画家のマルク・シャガールによって描かれた作品。制作年は1923年から1923年で、グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

『緑色のヴァイオリン弾き』は、マルク・シャガールが1913年にフランス滞在中に完成した油彩画である。キュービズムの絵画であり、コントラストの強い色の組み合わせを使っている。絵はシャガールの故郷であったユダヤ人居住区のビテブスクでのヴァイオリン弾きを描いたものである。

ユダヤ教とキリスト教の共存

ビテブスクでは結婚式から葬式に至るまで日常的にヴァイオリンの演奏がよくされていたようで、生活に音楽は欠かせなかったようである。そしてシャガールの幼少時代、ビテブスクはユダヤ民族とキリスト教徒が共存していた多様な文化がある街であった。

シャガールはユダヤ人とキリスト教徒の共存と、望郷の念を込めて本作を描いたとされている。

バイオリン弾きの意味

本作におけるバイオリン弾きは、伝統的なユダヤ人の民謡を演奏している。彼は家の屋根の上に片足で立っているが、それはユダヤ人の文化を見せるためであるとされる。そして中に浮いている彼のもう一方の足は、彼が他の文化を受け入れていることを表している。

陽気だが緑色の顔面

そしてバイオリン弾きの表情は陽気で?笑顔である。しかし、彼の顔色は深い緑色である。この色相は不安や不快感を表していると考えられている。彼は伝統的な曲を演奏することが出来て満足そうな表情をしているが、その一方で、彼の緑色の顔色は、彼の現在の状況を表している。

彼はユダヤ人であるため、目立つことができないのだ。悲しみに彩られたユダヤ民族は、ひっそりと彼らの音楽を奏でてきたにちがいない。

シャガールは画家としての成功と愛する妻との喜びに満ちた生活があったかもしれないが、その一方で故郷を離れて他国へ亡命しなければいけなかった人生の悲しい音色が彼には聞こえていた。

《緑色のヴァイオリン弾き》の基本情報

  • 制作者:マルク・シャガール
  • 作品名:緑色のヴァイオリン弾き
  • 制作年:1923年-1924年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:グッゲンハイム美術館
  • 種類:油彩、キャンバス
  • 高さ:198cm
  • 横幅:108.6cm
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