作品概要

瓶とグラス、フォーク》は、画家のパブロ・ピカソによって描かれた作品。制作年は1912年から1912年で、クリーブランド美術館に所蔵されている。

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「瓶とグラス、フォーク」は分析的キュビズムの全盛期の作品であり、1912年春に制作された。キュビズム(立体派)が抽象化された作品のうち、代表作の一つとなる。

ピカソは、平面形で静物画を描写する試みとして、「瓶とグラス、フォーク」を制作したといわれる。作品は、平面形(楕円形のみ)の合成で表現されている。鮮やかな色彩(濃い色彩)は避け、茶色・灰色・黒色・白色といった単色の色彩(1つの色相)に限定されている。また、ピカソは遠近法を用いらず、平面形が重なりあう部分や色彩のコントラスト(明暗)による陰影で遠近感を表した。

作品の解釈は難しいが、カフェテーブル上に並べた瓶、グラス、フォークを描写していると考えられる。瓶は左上4分の1にキャンバス内1番大きな平面形(楕円形)で描かれている。他の平面形と比べ、コントラスト(明暗)により円筒形状に見える。

グラスは、瓶の左前側に陰をつけられた三角形と半円形で表され、ゴブレット(足付きワイングラス)やカクテルグラスに見える。右下4分の1にある短い黒色の曲線がフォークの枝(先のとがった部分)であり、白色の平行四辺形によりコントラスト(明暗)が付けられている。枝の下に茶色の持ち手があり、枝と持ち手は小さな三角形により離れている。中央下には鍵のような物が描写されているが、おそらく、ピカソのアトリエの鍵であると考えられる。

鍵の斜め右側にある渦巻き状の平面形2つは、クロワッサンであるという。クロワッサンの上には、ナイフが描かれている。合わせて、作品には作品名と無関係な文字が隠されている。

上部の白い部分には、黒色の太字で「EAN」「ARIS」と書かれている。「EAN」は「PAPIS(パリ)」は意味するが、「ARIS」は「OCEAN(海)」など何通りかの意味をもつ。現在、「瓶とグラス、フォーク」は、「人生」などピカソの作品数点と共にクリーブランド美術館(アメリカ・オハイオ州)に保管されている。

《瓶とグラス、フォーク》の基本情報

  • 制作者:パブロ・ピカソ
  • 作品名:瓶とグラス、フォーク
  • 制作年:1912年-1912年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:クリーブランド美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:93cm
  • 横幅:76cm
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