作品概要

銀貨30枚を返すユダ》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1629年から1629年で、ノース・ヨークシャー、マルグレイブ城に所蔵されている。

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こちらは1629年、レンブラントがその頭角を現し始めた頃の作品である。

ちょうどこの頃、レンブラントはラストマンに弟子入りし、その才能を認められて名声を得つつある時期であった。ユトレヒトの法律家で美術評論家のファン・ブヘルという人物は、1628年の自著「絵画」の中でレンブラントが賞賛を受けていることを記している。

レンブラントがしばしば「光と闇の魔術師」と称されるように、その明暗を巧妙に利用したのがこの作品の特徴ともいえる。

ユダの裏切りとは新約聖書の一節「マタイによる福音書」に出てくる。ユダとはキリストの12使徒のひとりであり、銀貨30枚を得ることと引き換えにキリストを祭司長たちに引き渡した人物である。キリストのもとでは会計係を行っており、不正が可能な立場にいた。祭司長たちと群衆に誰がキリストなのかを知らせるために、ユダがキリストに接吻するいわゆる「ユダの接吻」はあまりにも有名である。

ちなみに銀貨30枚とは、当時奴隷1人に値する金額だったと言われている。この作品の中では金欲しさにキリストを売り渡してしまったユダが、苦悩のあまり祭司長たちに銀貨を返す場面が描かれている。絵画の中のユダはひざまづいて懇願しており、自分が取替えしのつかないことをしてしまったという自責の念がこちらにも伝わってくるようである。ユダのその後について、「マタイによる福音書」ではユダは自分の犯した行為を悔いて、祭司長たちから受け取った銀貨を神殿に投げ込み、その後首をつって自殺したと書かれている。

《銀貨30枚を返すユダ》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:銀貨30枚を返すユダ
  • 制作年:1629年-1629年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ノース・ヨークシャー、マルグレイブ城
  • 種類:油彩
  • 高さ:不明
  • 横幅:不明
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